行政裁判所、タクスィム計画にストップ
2014年05月07日付 Zaman 紙


昨年の夏、「ゲズィ公園」デモによって大きな社会事件を招いたイスタンブル広域市の「タクスィム歩行者専用道路化計画」が行政裁判所により棄却された。イスタンブル広域市は、当判決が未だ届いていないと公表した。

行政裁判所は、タクスィム歩行者専用道路化計画を多数決で棄却した。以前、問題となった同計画は地方行政裁判所によっても棄却されている。一方、文化省及 びイスタンブル広域市は同判決に対し異議申立てを行った。同異議申立てを審議した行政裁判所第6法廷は、異議要求を不承認とした。こうしてタクスィム歩行者専用道路化計画の開発計画が棄却されるに至った。イスタンブル広域市が2012年11月1日に開始した同計画の第一段階は2013年9月13日に完了・始動している。タクスィムでは地下車道が設けられ、10万平方メートル級の広場が出現した。歩行者専用道路化の作業中にゲズィ公園内部の木々が伐採され、ショッピングセンター(AVM)が建築されるという噂が昨年のゲズィ公園デモ発生の引き金となった。タクスィム広場の緑化事業への入札も実施された。イスタンブ ル広域市関係者らは行政裁判所の判決が公式には届いていないと公表した。同判決が届き次第、必要な措置を講じるであろうと伝えた。

■ 記録的最多の被告を伴うゲズィ裁判が始まった

ゲズィ公園デモに関連してイスタンブルにおいて起こされた被告255名を伴う訴訟の第一回公判が昨日、第55簡易刑事裁判所で開かれた。被告が多数であることを理由に被告答弁を行うため公判を4週間、一週間当たり3日間続けるよう決定が下された。裁判所は各公判につき被告25名が供述を行う予定である。第一回公判には被告32名が出席した。アマチュアカメラマンであると述べるギョルケム・チェリルオール被告は、「警察が介入した際に 皆撤退したが私はその場に留まった。この時に私は逮捕された」と述べた。別の被告で建築家のギゼム・ウネク氏は、友人がなぜ逮捕されたのかを尋ねに警察へ赴いたところ自身も逮捕されたと述べた。大学院生のデハ・オクヤイ氏は、「ゲズィ公園の木々が伐採される事を耳にし、これを残念に思い、平和的デモを目的にタクスィムへ向かった。介入が始まると警察は私を地面へ倒し逮捕した」と語った。

答弁を行った被告の中にはベズミアーレム・ヴァーリデ・スルタン・モスクで飲酒を行った容疑にかけられているエムレ・オズチュルク氏もいた。オズチュルク氏は、コーラ一缶を所持していたにも関わらず、「ビールを飲んだ」と報道されたと訴え、「介入が始まると人々を援助したいと思ったが、こういった報道が出た。自らの人生が侵害されたと思い訴訟を起こした。デモ時に逮捕はされなかった、召喚を受け交番へ赴き、証人の立場で事情聴取を受けた」と語った。同氏の弁護士であるアブドゥッラー・オヌル・エユブオール氏は、依頼人は被告の立場で事情聴取を受けてはいないが、起訴状には被告と記されている事を明らかにした。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:33788 )