パレスチナ:PLOがシリア政府と難民の処遇をめぐって交渉
2014年05月07日付 al-Quds al-Arabi 紙


■パレスチナ解放機構:シリア情報機関長官がパレスチナ人捕虜の解放を約束
■レバノンによる避難民流入阻止決定を断念させるべく連絡

【ガザ:アシュラフ・フール(本紙)】

パレスチナ解放機構(PLO)は、パレスチナ人逮捕者の待遇改善や、避難生活を送るパレスチナ難民のキャンプへの帰還の保証に関して、シリア政府側と約束したことを明らかにした。

PLO代表団長であるザカリアー・アーガー博士は、シリアのアリー・マムルーク国民安全保障会議議長との会談直後に、難民保護の保証、逮捕者の待遇改善、さらには避難民のキャンプ帰還について重点的に話し合ったと述べた。

アーガー博士はまたプレス向け声明で、会談が「非常に積極的」だと評したうえで、ヤルムーク・キャンプを武装解除ための連絡がなされていることを代表団が承知しており、そのことが同キャンプの危機の解決と避難民の帰還を促すだろうと述べた。

PLO高官によると、代表団はパレスチナ人逮捕者の問題、彼らの分類、彼らの処遇にどのように対処されているのかについて、さらには刑事犯罪による被拘禁者か治安犯罪による被拘禁者かにかかわらず「深く議論した」ということである。さらに逮捕者を分類し、有罪判決の確定していない者については、早急に釈放することで合意がなされたことを明らかにした。

また同高官は、会談中に1971年以降にシリアで居住するようになったパレスチナ人の問題について議論がなされたことを明らかにした。彼らは、シリアでの処遇改善と滞在の保証を得るため、シリア以外(イラク、レバノンなど)のパスポートを所持している。同高官はさらに、マムルーク議長が、「政治的決断の必要」があると代表団に告げるとともに、シリアでの彼らの滞在を保証するための治安措置についても言及したと付言した。

(後略)

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( 翻訳者:井上開 )
( 記事ID:33801 )