ギュレン派「アヤソフィアで礼拝」運動の目的は、政府への打撃
2014年05月08日付 Yeni Safak 紙
アヤソフィアでの礼拝キャンペーンに入った[国家内の]並行組織(註:ギュレン教団のこと)の本当の目的が明らかになった。彼らは、アンカラ政府がアヤソフィアを礼拝のために開放するためにモザイクとフレスコ画を光で閉ざすといったことを話していることがを知り、このプロセスの主導権を握るという印象を与えること、世界の世論の反発を政府へ向けるということを目指している。
アヤソフィアが礼拝のために開かれることに関して、並行組織は、最近までネガティブな見方を喧伝していたが、ここ最近アヤソフィアへの熱望を繰り返す真の意図が明らかになった。
「アヤソフィヤが礼拝のために開かれますように」というキャンペーンを始めた平行組織の真の目的が、アヤソフィアを礼拝のために解放する可能性を消すということであるといわれている。アンカラの舞台裏でアヤソフィアにおけるモザイクとフレスコが朝から昼までそのままにし、他の時間には黒い光を用いて見えないようにして礼拝にふさわしい状態にするといったことが語られている時期に、並列組織がこのようなキャンペーンを始めたことは、問いを生む原因となった。並列組織は、このキャンペーンによって世界の世論の反発をこの議論へ向けようとしている。
■キャンペーンの実施
ギュレン教団は、アヤソフィアを礼拝のために開放する件をサマンヨルテレビ(STV)で放映するシェフカト・テペというドラマシリーズに現れる「暗闇の委員会」という組織のところで取り上げ、プロジェクトが実現したらこれを政府は「大統領制と共に再征服プロジェクト」として提示だろうと主張した。しかし、他方で、辞職した議員であるハミ・ユルドゥルム氏の「アヤソフィアをモスクに」という提案へも関与してきた。ギュレン系のメディアが広範囲に巻き起こしたキャンペーンは、以下のような主張である。「79年前、博物館に変えられたアヤソフィアが礼拝のために解放されることへ大規模なサポートがきた。ツイッターにおけるキャンペーンは短時間で世界のトップトレンドリストに入った。政治家と歴史家はファーティヒの記念物[=彼がモスクへと変えたアヤソフィアのこと]にすぐに主になるよう呼びかけた。」
■記者と作家財団は主張しなかった
ギュレン教団がアヤソフィアが礼拝のために解放されるよう望むのには、二つの目標がある。一つ目は、世界の世論の反発をトルコに対して導くことであり、二点目は、反発が高まった後、聖所がモスクとなる可能性を完全になくすことであることいわれている。一方、記者と作家財団(GYV)はというと、「アヤソフィアをモスクに」キャンペーンに関わらなかった。フェトフッラーギュレンに関係する財団の会長、ムスタファ・イェシルは、「奉仕[=ギュレン教団のこと]がこの意味において全面的にキャンペーンを行うことはできない。我々はアヤソフィアが開かれることに政府が関与していることを、国際的にセンシティブなことと考えている。奉仕がこの意味でキャンペーンを行い訴えかけるという認識に立たない。関心を抱く人がいるなら、それは彼らの個人的な感情である」と話した。
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( 翻訳者:矢加部真怜 )
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