カズ山脈で環境アセスメントファイルが分割され1つではなく4つの別々のプロジェクトであるかのように提示され進行していた火力発電所計画が司法に躓いた。裁判所はカラビガにある石炭を利用した火力発電所について、4度目となる差し止めを言い渡した。
チャナッカレ県のカラビガで建設が待たれる石炭を利用した火力発電所に関して、裁判所は4度計画差し止めの判決を下した。チャナッカレ地方行政裁判所は、ジェナル電力株式会社がカラビガに建設を計画している発電所において、環境アセスメント承認済み事項の施行を停止させた。
ジェナル電力がカズ山脈に建設しようとしていた火力発電所計画が、窮地にたたされた。環境・都市計画省は、ジェナル電力が2012年に作成した環境アセスメント報告書に対し承認決定を下した。しかしその後マドラ山・カズ山自治体連合、トルコ・技師建築士協会農業技師会およびビガ環境協会が裁判を起こし、チャナッカレ行政裁判所は、住宅街に近すぎることと農地や海洋生物への影響を理由にこの決定を承認撤回した。さらに後、同社は環境アセスメントプロセスを港、発電所、灰廃棄場、海中廃棄などに分割した。環境アセスメント報告書の別の2つの部分については、それより以前にカラビガ自然協会が訴訟を起こしており、この裁判でも計画実行の停止が判決されていた。地域の他の地方協会らと共に起こされた裁判は、4つに分割された環境アセスメントファイルの「エネルギー発電所と深海廃棄」に関する部分に反対するものだった。
■「環境アセスメントプロセスを部分ごとに扱うことはあり得ない」
チャナッカレ行政裁判所は、2014年5月14日に全会一致で判決を下し、火力発電所計画が環境へ与える影響について総合的評価に欠けるとした。裁判所は加えて、実施計画の4分割は法に反しているという点も強調した。裁判所は、計画続行の場合には周辺環境に取り返しのつかない被害がもたらされるとの理由で火力発電の「エネルギー発電所と深海廃棄」に与えられていた環境アセスメントの承認決定の施行を停止した。
自然保護団体グリーンピース地中海支部の弁護士デニズ・バイラム氏は、「地域で決定された全施工の差し止めと中止決定にもかかわらず、ここでは建設が何カ月間も急速に進んでいる。この不法な建設を一刻も早く停止しなければならない。そうでなければ、カラビガには取り返しのつかない被害が発生するであろう」と述べた。バイラム氏は、環境アセスメント報告書の4分割は決して認められないと述べた。
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( 翻訳者:吉岡春菜 )
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