■エルサレム:人口の75%が貧困線以下の生活
【被占領地エルサレム:アーマール・シハーダ】
「市民の権利」協会および「人民の都市」協会の報告書により、差別的分離壁の背後でのエルサレム市民10万人の生活が明らかとなった。この数はエルサレムの人口の3分の1にのぼる。
東エルサレムの状況について取り上げたこの報告書では、エルサレムのパレスチナ人の状況は今年、イスラエルが継続的に無関心な態度を決め込む中、非常に困難なものであったと説明されている。
同報告書の著者によると、差別的分離壁の背後で生活する10万人のパレスチナ人はエルサレム市役所の管轄下にあるにもかかわらず、教育、電気、インフラのような基本的なサービスの大半を受けていない。またこの地区には警察が存在しておらず、窃盗や殺人などを含む犯罪率が高いことに、住民は不満を抱えている。また報告書は、3月の時点で、この地区では数万戸の住居で断水が起こっている事も示している。
同報告書で明記されたデータは、住民たちが面している貧困、困難、さまざまな問題への無関心を映しだしている。そして、東エルサレムの住民の75%が貧困線以下の生活をしており、この割合は児童では82%に増加する。
同様に報告書は、東エルサレムの福祉関係事務所の数は、西エルサレムの18事務所に対して、わずか5事務所にとどまっていることも示している。これは、サービスを必要としている人口に鑑みて極めて少ない。
さらに報告書によれば、女性ソーシャル・ワーカーはこの報告の対象期間内に西エルサレムでは約90の案件を扱っているが、東エルサレムでは同期間中120の案件を扱っている。
(後略)
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( 翻訳者:後藤悠紀子 )
( 記事ID:34005 )