8月に行われる大統領選挙に向け国民の目が、各党が決定する候補に向けられている一方、CHPサイドでは慌ただしい日々が続いている。
他の党が大統領候補として誰の名を挙げるのかを待つCHPは、エルドアン首相が候補になり得るという可能性を踏まえ、最強の候補を立てたいと考えている。このため世論調査に重きを置く党関係者の間ではイルハン・ケセジ、ユルマズ・ブユケルシェン両氏の名が挙がっている。同党におけるナショナリスト派はブユケルシェン氏に決定する一方、選挙において右派の有権者の支持を得ることが必要だとする一派はケセジ氏が候補になる必要性を説いている。
■ブユケルシェン氏の行く手を阻むライバル
Haberler.comのオルグン・クズルテペ記者の報道によると、CHPによって実施された「誰に大統領候補になってほしいか」とのアンケー ト調査の結果は以下の通りである。有権者の27%はブユケルシェン氏を選び、2番手に挙がったケセジ氏はというと、25%前後の支持を得ている。アンケート結果では他にもデニズ・バイカル氏、イルケル・バシュブー氏、そしてメティン・フェイズィオール氏の名が挙がった。
■ケセジ氏の輝かしいキャリア
アンケートにおいてユルマズ・ブユケルシェン氏と競ったイルハン・ケセジ氏はCHP、MHP両党の共同候補になるための多くの特徴を持っている。ケセジ氏は現在66歳でスィヴァスの出身だ。ODTÜ(中東工科大学)を卒業して生産技術者となり、17年務めた国家計画庁においては事務次官の地位にまで上り詰めた。
■中道右派にとっても魅力
ケセジ氏はANAP(祖国党)とCHPから出馬し国会議員を務めた。若い頃は理想主義運動の支持者であった同氏はCHP、MHP、そして中道右派にとって魅力的な存在だ。
■バイカル氏も支持
党内におけるイルハン・ケセジ氏への支持がかなり大きく、デニズ・バイカル氏のような重鎮からも支持を得ているとの情報が伝えられている。
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( 翻訳者:渡辺夏奈 )
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