テヘラン、突然の砂嵐に襲われる:記録的被害に
2014年06月03日付 Mardomsalari 紙
【社会部】昨日の夕刻、風と雨を伴った記録的な砂嵐がテヘランを直撃、一部の地域で停電を引き起こし、木々をなぎ倒した。この砂嵐によるテヘランでの被害の第一報では、建物の窓ガラスが割れ、木々がなぎ倒され、一部の通りが通行不可能となったと伝えられた。しかし時間が経つにつれて、この嵐による被害について、より詳細な情報がもたらされた。テヘランの各通りは、時速110キロメートル〔※秒速で約30.6メートル〕にも及ぶ嵐に耐えることができず、嵐の発生直後、大渋滞に陥った。
午後5時頃にテヘランで発生した激烈な嵐は、激しい渋滞と倒木をもたらし、人々の往来を混乱に陥れた。
テヘラン市内の各地では一部の信号機が機能しなくなり、このことが渋滞の規模をさらに大きなものにした。テヘランのヴァリー・アスル通りに植えられていた古木たちは、嵐に襲われた最初の数秒で倒壊した。テヘラン救命救急センターの広報責任者は、テヘランを襲った昨日の嵐によって、2名〔※ママ〕が死亡したことを明らかにした。
※訳注:ヴァリー・アスル通りはテヘランを南北に貫く幹線道路で、道路脇にはすずかけの木が植えられている。なお、死亡者数はその後、4名に上ったことが発表されている。
ラーハンデ氏は「嵐によって17名が被災、そのうち2名は病院に搬送され、その他は応急処置を受けた」と述べ、さらに「怪我の多くは、建築資材にぶつかったり、木が倒れて頭を直撃したりしたことによるものだと報告されている」と付け加えた。
テヘラン救命救急センター広報責任者は、死亡した3名について、「1人はテヘランのナールマク地区〔テヘラン北東部〕で、またもう1人は25歳の男性で、ジャンナトアーバード地区〔テヘラン北西部〕で死亡した。そのうち1人はバイクに乗っていたときに死亡したものである。また別の人物も死亡している」と続けた。
ラーハンデ氏はまた、テヘラン=ゴム間を結ぶハイウェーで起きた交通事故について言及し、「20台を超える車がこの地域を襲った嵐が原因で衝突事故を起こした。この事故で、8名の負傷者が出た」と述べた。
こうした中、気象庁の専門家は、昨日大都市テヘラン及びイラン西部の上空が砂塵に覆われたことを指摘し、「テヘランでは風速が秒速30メートルに達した」と話した。
モハンマド・アスガリー氏はファールス通信とのインタビューで、「首都テヘランの上空は、テヘラン周辺で〔強い〕風が吹き、またイラン西部でも風が強まったために、砂塵が極度に舞った。もちろん、テヘラン上空の一部の状況は雲が大量に発生したことにその原因があった」と指摘した。
アスガリー氏はまた、「〔テヘランから南部にある〕イマーム・ホメイニー空港での風速は秒速20メートル、〔テヘラン西部にある〕メフラーバード空港での風速は秒速30メートルに達した」と語った。
この気象学の専門家は「舞い上がった砂埃は、ゴム州やマルキャズィー州に由来するものだった」とし、さらに「今後数日間、テヘランの上空ではスコールや雷が見られるだろう。こうした状況は、特に午後の時間帯に起こるだろう」と指摘した。
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( 翻訳者:8410045 )
( 記事ID:34194 )