建設、運営、ロイヤリティにかかる費用として付加価値税を含め261億4200万ユーロの入札が行われた第三空港の名前は、起工式でエルドアン首相によって明かされるものと期待されていた。建設に102億ユーロがかかるとされるプロジェクトは着工されたものの、名前は明かされなかった。
タイイプ・エルドアン首相は、第三空港の着工を行った。しかし、巨大プロジェクトの名前は昨日も明かされなかった。このプロジェクトの建設と運営の入札価格は合計で102億ユーロ(付加価値税を含む)になると言われ、最初は7000~9000万の利用者が利用可能で、全段階が完成すると、(年間)1億5000万人のキャパシティを持つ、世界最大の空港となる。
■政治集会のような式典
起工式数時間前にイスタンブル各郡を出発した何百台ものミニバスと、何千もの人々が、式典会場を訪れた。エルドアン首相が式典で行ったスピーチは、要約すると以下の通り。
「今日はイスタンブルにとってだけではなく、トルコにとっての歴史的な瞬間である。6つの大陸で、世界中で最大の空港が、今日ここで進み始めている。私は個人としてこの歴史的瞬間を目撃するという幸運を得た。トルコ共和国は建国された日から今日まで、数多の大プロジェクトを目撃してきたが、このプロジェクトは次元が全く異なる。規模においてもキャパシティにおいても重要性においても、共和国の歴史上、最大のプロジェクトの1つなのだ。」
エルドアン首相は、プロジェクトに関して次のように詳細を引用した。「7650万平方メートルの用地に建設されている。この大きな地区には147万1000平方メートルの広さの屋根で覆われた空間が建設される。これは世界最大の大きさだ。6つの独立した滑走路、500機のキャパシティ、7万台を停められる駐車場を持ち、そして特に年間1億5000万人が利用するという点においても、この空港は世界に類を見ない大きさとなる。この国民に似つかわしく、この国に似つかわしい。空港だけではなく、いわば街を建設しているのだ。」
■遮蔽物のない、緑の空港
街にあるべきものはすべてこの空港に作られる。環境に優しく、遮るもののない緑の空港として建設され、運営される。大きさだけではなく、緑と、社会インフラとしても世界でもっとも現代的な空港をトルコに、そして神の思し召しがあれば世界中にもたらすことになる。東西と南北の間で非常に重要な中心地となる。トルコの貿易はより活性化され、経済もより成長する。公共の資金ではなく民間企業の資金によって、BOT方式で建設される。この投資が今日ここで基礎を築く一方、7700万の個々人が誇りに思うことを、特に願っている。ここに行われた投資を、ここに来る際にご覧になっただろう。周辺でご覧になった機器は5分の1で、他の機器は船で運ばれている。
■歴史的進展
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、式典の際に請負会社の代表者との交渉にとりかかり、最初の段階のオープン日程を2017年10月29日とした。2013年5月3日に行われた入札では、221億5200万ユーロ(付加価値税を含まず)を入札したジェンギズ・コリン・リマク・カルヨン・マパ共同事業グループが獲得した。5社からなるこのコンソーシアムは、25年間平等に負担して支払いを行う。
■後退させようとする者もいたが後退しなかった
タイイプ・エルドアン首相は、「60万の住居が12年間で作られた。ダムやトンネルも同様だ。マルマライに対しても妨害を行おうとした。後退させようとする者たちもいたが、我々は立ち止まらなかった。高速鉄道も同様だ…祖国の裏切り者たち、恥知らずの者たち、彼らはケーブルを切断した。近くをヤヴズ・スルタン・セリム橋(第三橋)も通過することになる。5000人がそこで働いている。第三大橋の上には鉄道がひかれ、列車も走る。マルマライの南には車用のシステム、つまり自動車のためのトンネルも作られる…。それらの建設が続いている」と述べた。
■一部の「ゲズィ」知識人が反発
エルドアン首相は、スピーチでゲズィ運動参加者らがこのプロジェクトに反対していることに言及し、「昨年5月に幾人かの『ゲズィ』知識人が現れた。この『ゲズィ』知識人たちは、この空港を許容できなかった。彼らはこのような巨大空港の建設を想像出来なかったからだ。彼らはトルコをまだ12年前と同様に見たがっている。トルコは世界最大の空港を建設できるレベルに達した。我々は学校や中央分離帯のある道路を建設した。あなた方を誇りに思っている。あなた方のこの結束は誰かを狂わせている」と述べた。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:34228 )