PKK幹部、「BDPもHDPも、我々の代表ではない」
2014年06月10日付 Radikal 紙
クルディスタン労働者党(以下PKK)執行委員会メンバーであるデュラン・カルカンは、平和民主党(以下BDP)もしくは人民の民主主義党(以下HDP)も彼らの代表ではなく、彼らの唯一の対話者はアブドゥッラー・オジャランであるということを、そしてオジャランとの直接的なコンタクトがないので、言われていることを信じないと述べた。
PKK執行委員会メンバーのデュラン・カルカンは、「(HDPが最近イムラルに送った)代表団と政府は異なった発表をしている。これは信頼が揺らぐことにつながる。ゆえにゲリラを誰も説得できない。リーダーであるオジャランと直接コンタクトがあり、話し合いをしているのであれば納得する」と述べた。
衛星放送をつかってPKK路線に沿った放送をしているスタークTVでデュラン・カルカンとカンディルで行われたインタビューが放映された。カルカンは、近年ディヤルバクルでPKKとともにいる子供たちのために、抗議行動を行っている家族に関して、様々な議論がなされていることに言及し、彼らはトルコでは「子供」と呼ばれるが自分たちでは自らのことを「若者」とみなしていると述べた。PKK幹部は「誰も力で抑えることはできないし、その必要もない。何歳であろうと来て我々に加わるし、好きな時に出ていく。彼らは自分の意志で年齢性別関係なくやってきている」と述べた。カルカン氏はPKKが誰も誘拐しておらず、これらの者たちは3~5年も刑務所に入れられ、抑圧を経験し、それを認知し、迫害を受け、こうしたことの落とし前をつけるためにここに来たと述べ、彼らがなぜ幼くして投獄されたかについての質問に答えてもらう必要があると述べた。カルカン氏は「自分自身を振り返ってみろ。(子供たちが)逃げないようにしろ。つまりお前がブギーマン(子取り鬼)だから、子供たちがお前のもとから逃げるのだ。あの親たちの行為は嫉妬と羨望の表れで、他では説明のしようがない」と述べた。
デュラン・カルカンはKCKによって昨日行われた会見にも言及し、アブドゥッラー・オジャラン氏と直接コンタクトせず、PKK組織にいる人たちに直接訴えかけがない場合、この問題でなされた発表はもはや信用できないと述べた。カルカンは以下のように続けた。
「彼らのうち幾人かは会いに行き、実際に会っている。彼ら自身会っている。しかし彼らは我々の代表ではない。HDPとBDPはPKKではない。ゲリラでもない。皆さんにこれを知っていて欲しい。人々が抵抗し、若者たちが山(カンディリ)に向かうゆえに、BDPとHDPを攻撃している。我々は対話者である。若者よ、我々のもとに来るように、なぜHDPやBDPのところに行くのか?BDPやHDPに何の関係があるというのか? 彼らはPKKとは関係がない。みんなそれぞれの路線や計画があり、闘争を続けている。HD代表団はHDPとして行き、会い、BDPも同様である。PKKはゲリラとして我らがリーダー(オジャラン)が、唯一の我らが対話者である。しかし直接コンタクトがないので、われわれはいかなることをも信じられる状況にない。このためゲリラは、直接コンタクトを取り、話し合いがなされない限り、誰の言うこともきかない。誰かはゲリラに、ほらそのこと、このことをあえて言うべきである。タイイプ・エルドアン自身も言っている、『この世はモンタージュ世界(合成された世界)のようだ』と。彼自身に対して行われたことがすべてモンタージュであり、つまり我々も本質を見ることを望んでいる。タイイプ・エルドアンにとってはああで、我々にとってはこう、というのは駄目である」
カルカンは、イムラルに行った代表団が、アブドゥッラー・オジャランとAKP党代表者と会ったことを説明する際に、「代表団が発表を行い、政府はすぐに異なる発表を行っている。これは信頼が揺るぐことにつながる。それゆえ私は述べたのだ:『これゆえこのように、ゲリラを誰も説得できない。オジャラン氏と直接コンタクトを取り、話し合いがなされているなら、納得する。誰にとっても納得できるようなものは何もない。行われていることも話されていることもあきらかだ。現在、われらが自由のための闘争をさらに進めるために、条件はかつてないほどに整っている。なぜ希望に満ちたようにならないのか? この3か月の間、HDP、BDPや新聞記者たち、他のグループが行くといわれている。他に誰か行ったのか?タイイプ・エルドアンは言わなかっただろうか、『あるグループがおりまして、それが行きます』と。国家諜報機構は行くが、他は誰も行くことはできない。これだけだ、すべてダメになった、今までに」と続けた。
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( 翻訳者:菱川大喜 )
( 記事ID:34253 )