レバノン:国の失策のおかげで自宅でワールドカップが見られない!
2014年06月16日付 Al-Nahar 紙


■国の失策のおかげで自宅でワールドカップが見られない!

【本紙】

この画像のインパクトをわれわれは無視することはできないだろう。これは、ここ2日間、SNSサイトで頻繁にシェアされ、大きな不満を引き起こしていたものだ。
その画像は、ワールドカップ初日にジャミール・ナフラー氏が撮影したもので、アマーラ・シャルフーブ近くの街路の一角で、ブラジル・クロアチア戦をカフェのスクリーンに見入っている、多くの若者の様子を写している。そして、写真の撮影者はFacebookに投稿する際に「国が自宅でワールドカップを見られなくしているって、あり?」とコメントしたのである。

写真へのコメントは多く、低所得者層や貧困層が大会観戦から突如として遠ざけられたこと、そして、国民や悲惨な状況に陥った難民の喜びや娯楽を禁止することの悲劇について議論が集中した。コメント者の内何人かは、放送独占問題はこの地域の多くの国を悩ませているものであることを言及しながら 、議論を過度に拡大しないよう呼びかけた。しかしながら、多くは、レバノン人の問題は、課題に対する政治的不手際に求められると考えた。大会の興行会社にとって小さなレバノン市場という状況のなか、特にここで必要とされる金額は、国民を「喜ばせる」ために国が賄えないものであってはならないのである。また、会社は既に支払いが可能な層から数日前に支払われるべきを得ているのだ。そして、コメンテーターたちは、他にウェブサイト経由で無料のワールドカップ視聴が出来る方法を提供している者がいることを取り上げ、国に公共の場所に巨大なスクリーンを置く資金を出すことを求めた。

最後の数時間に起こったことは、ワールドカップの独占放送権を持つ会社「サマー」との調停が完了していないことを明らかに示していた。ブトロス・ハルブ電気通信大臣は本紙に対して、伝えられているところを述べた。それによると、現在行なわれている「サマー」との交渉は良い方向に進んでおり、レバノン人には明日、うれしい驚きのニュースが伝えられるはずであるということであった。そして誰もが次の瞬間の善き知らせを期待する以外になく、(写真にある)若者たちをワールド・カップの「観戦乞食」にしてしまった理由は否定されてしまったのだ。

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( 翻訳者:木戸皓平 )
( 記事ID:34325 )