環境庁長官、サッカー・ナショナルチームのユニフォームのチーター絵柄騒動で回答
2014年06月10日付 Mardomsalari 紙
エブテカール環境庁長官は、〔サッカーの〕ナショナルチームのユニフォームに描かれているのは本物の「イラン・チーター」の絵であり、そのことは自身の率いる環境庁も確認しているとし、「ワールドカップの場でイラン代表選手からメッセージを発信することは、それ自体一つの勝利と言えるものだ」と述べた。
イラン学生通信によると、マアスーメ・エブテカール副大統領〔兼環境庁長官〕は、「環境とナショナルチーム」と題された記者会見の場で、次のようの述べた。
〔‥‥〕さまざまな波紋〔※〕を呼んでいるが、しかし「イラン・チーター」はアフリカのチーターと酷似している。おそらく、わずかな差異はあるかもしれない。しかし外見的には、これら2つのチーターはほぼ同一である。2014年ワールドカップ・ブラジル大会における我々のメッセージは、イラン人・アジア人としてのメッセージであり、また最終的には地球人としてのメッセージである。残念ながら、〔チーターの図柄に込められたメッセージとは〕関係のない騒動が一部で起きているが、それは我々の前向きな行動に影を落とそうとするものである。
※訳注:今年の2月にサッカー・イラン代表のワールドカップ用のユニフォームとして、チーターの図柄が描かれたものが発表されたが、これに対して、描かれたチーターは「イラン・チーター」ではなく、「アフリカ・チーター」のものだ、という批判が一部から起きたことを指す。
同氏はさらに次のように続けた。
FIFAは初めて、イラン・ナショナルチームのユニフォームに環境問題のシンボルが描かれるのを認めてくれた。このシンボルがサッカーと何の関係があるのかと言う人もいるが、そうした意見は視野の狭い狭量な了見からくるものだろう。いかなる動物であれ、地上に住む動物に加えられる害は、全人類にも害を及ぼすことになるのだ。
〔‥‥〕
続けて、エブテカール氏は再度「イラン・チーター」をめぐって起きた騒動に言及し、
この騒動がどこから持ち上がったのか、断言することはできない。しかし専門家らが明言しているように、アジア/イラン・チーターとアフリカ・チーターの間には、外見上の違いはない。遺伝的な差異はあるが、外見上の差異はない。ナショナルチームのユニフォームに描かれた「イラン・チーター」の絵柄は、私たちが完全に承認したものである。他方、FIFAも選手のサイン付きのナショナルチーム・ユニフォームを、FIFAミュージアムに提供している〔=イラン代表のユニフォームとして正式に認めている〕。
と述べた。
〔‥‥〕
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:8411145 )
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