どうなる、ショッピングモールでの酒類販売
2014年06月18日付 Milliyet 紙


アルコール飲料に関して出された新法の中の「(アルコール販売は)礼拝所から100メートル以上離れる」という規定を、小売業規制法案の「礼拝所設置」条件に重ね合わせた小売業者らは、「ショッピングモールでのアルコール販売禁止」につながると不安を持ち始めている。「礼拝所」ではなく「祈りの部屋」とされることを望んでいる。

長い間取り組みが続いている小売業規制法案は、議論と疑問をともにもたらしている。法案の第15項に含まれる「ショッピングモールには礼拝所、授乳室といった共同利用の場を設けること」という規定と、礼拝所から100メートル以内でのアルコール販売禁止という点がぶつかってしまっている。
ショッピングモール管理者や小売業者たちは、特に、法案の第15項に含まれる、ショッピングセンターに礼拝所を設けるということは、「すべてのショッピングモールでアルコール禁止」につながると解釈している。
このように考える理由として、「蒸留酒およびアルコール飲料専売法」に含まれる「小売店や屋外での販売所と礼拝所は、ドアからドアまで最低100メートル離れていなければならない」という規定があるからだ…

■ババジャンのもとに行く予定である

この業界の責任者らはこの件に関する見解を、数日以内にアリ・ババジャン副首相を含む政府関係者に伝えるつもりであると語っている。
責任者らは、礼拝所問題の一方で、法案にある値引き規定や新店舗開店に関する条件といった他の件案に関してもアンカラに彼らの要請を伝えるつもりである。

■祈りの部屋という選択肢

ショッピングモールをはじめとして、一般的になっているメスジトも、「礼拝所」の範疇に含まれる。新法の中の規定はメスジトにも及んでいる。このためこの業界の責任者らは、今回の法案にある「礼拝所」という表現の代わりに「祈りの部屋」という表現が使われるよう要請している。

■なぜ100メートルなのか

小売業者が気にしているもう一つの問題は、ドアからドアまで最低100メートル離れなければならないという規定である。お酒を売っている店やレストランが、礼拝所の上の階にあった場合、法律で規定されている距離をどのようにはかるのか興味深い。業界でしばし出される質問は、「この場合、距離は垂直で100メートルとして計算するのか?」というものである。責任者らはこの件はまだ曖昧であるとの見解をしめしている。

■議論をよんでいる項目

「蒸留酒およびアルコール飲料専売法」
第9項:この法律が適用される製品の小売店あるいは屋外での販売所と、公教育機関及び塾、学生寮そして礼拝所とのドアからドアまでの距離は、最低でも100メートル離れること。

「小売業規制法案」
第15項―3:ショッピングモールには、医務室、礼拝場、授乳室のような共同利用の場を設けること。

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( 翻訳者:岡田 唯 )
( 記事ID:34361 )