革命司令部を援助した罪で15年4カ月5日の実刑判決を受けたハネフィー・アヴジュ元警察署長は、彼に関する憲法裁判所の「違反」の判決とその後の最高裁判所第9刑事法廷による釈放の判決を受けて今夜刑務所を出た。20時50分に刑務所を出たハネフィー・アヴジュ氏を友人らが迎えた。
アヴジュ氏は記者会見で次のように語った。
「トルコでは現在、この司法が、公正を広めなければならない機関が不正の根源となっている。公正を広めなければならない組織が不正の根源となってしまった。私は私よりも前に不正を働いた人たちの状況に関心を持ち、それを公にしたためにここにいる。そうでなければいかなる罪にもテロ組織にも関係ない。私たちが経験したことをまだ皆が良く理解しているとは思わない。このコミュニティーは、パラレル国家と言われるこの機構は、初めに多くの人を犠牲にした。この最後の犠牲が政府だ。この最も良く知られている犠牲者がエルゲネコン、バルヨズ、ポイラズキョイといった裁判の被告たちである。しかし知られていない犠牲者もいる。この刑務所にいる多くの受刑者たちは特別裁判所の犠牲者たちだ。何千人もの人々に恐ろしい罰が与えられている。普通の人たちに麻薬の密売人やマフィアの一員だとして信じられない罪が与えられている。特別裁判所は恐ろしい破壊を行っている。なぜならば彼らは命令されていたからだ。南東部でKCK(クルディスタン社会連合)の多くの無実の人たちに対し不当な扱いをした。なぜならば同じ考えに基づく南東部での政策があったからだ。残念だが、特に第9法廷の下した判決を見ると、同じ考えが継続していることがわかる。しかし希望を失ったときに、憲法裁判所とイスタンブルの重罪裁判所は遅れはしたが、公正さを示した。これほど早く判決が下されたことで法律だけでなく、同時にイスタンブルの重罪裁判所もこの種の間違ったやり方に対する反対を、法律を通して示した。私たちは彼らに感謝しなければいけない。」
■武器を埋めた者たちは、同時に見つけた者たちだ
ハネフィー・アヴジュ氏は「私が書かないで公にならなければ、アフメトやネディムといった人たちが逮捕されなければ、メディアが敏感に反応することがなければ、首相のオフィスに何も置かれることがなければ、おそらく今日これらはこれほど容易に理解されていなかっただろう。そしておそらくこの司法のクーデターは成功して いただろう。政府さえも変えていただろう。トルコは法治国家だ。この国で民主主義は必須だ。他の方法は許されないのだ。誰であれ、今私たちに対して不当な扱いをする、偽の証拠や偽の資料をつくるこの構造と対峙する時ですら、法に則った行動がとられるべきなのだ。エルゲネコンやポイラズキョイやギョルバシュで掘り出された証拠は偽物だ。他人によって埋められた。決して彼らのものではない。これは大げさに言っているのではない。時が来れば皆さんも分かるでしょう。これらの武器を埋めた者たちは、同時に見つけた者たちなのだ。これは明らかだ。まるで彼らはクーデターの考えがエルゲネコン思想の根源かのように見せかけた。社会全体をそう導いた。」
■「運命だった。服役しなければならなかった」
ハネフィー・アヴジュ氏は「今後どうされますか」との質問に対し、次のように答えた。
「今日から何をするか考える。私は信仰のある人間だ。運命だった。服役しなければならなかった。だから服役した。私はこの場所を最高の形で利用する方法と条件を探した。私は読み、書き、自分で考える時間だと考えた。これはとても効果があった。私をここに入れた人たちは「私たちがやった」と思っているでしょう。しかし私はこれを運命で、通らなければならない道だったと考えている。おそらく私は近々本を執筆するだろう。私は外に出て、いろいろな所に出かけることにします。なぜならこの社会で本を書くことは非常に重い罪だからだ。」アヴジュ氏は、「これらをこの国のために肯定的に捉えなければならない。この苦しみがなければこの構造はこれほど容易に関心を持たれなかったと思う」と述べた。
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( 翻訳者:南澤沙織 )
( 記事ID:34389 )