CHPクルチダルオール、ディヤルバクル・メッセージ「CHPも変わった」
2014年06月20日付 Milliyet 紙

共和人民党(CHP)のケマル・クルチダルオール党首は、チグリス社会調査センターが主催する「チグリス対話」会議のためにディヤルバクルを訪れた。

クルチダルオール党首は[クルド]問題解決のプロセスに関し、記者会見を行った。クルチダルオール党首は、CHPが解決プロセスを妨害しているとの主張に反論し、(解決に向けて)措置をとらないエルドアン首相を非難した。

クルチダルオール党首は、「私たちは21世紀のCHPを築き上げています。あなた方からの支持が欲しいのです」とクルド人たちに呼びかけた。

同党首の会見の冒頭は以下の通り。

■プロセスの結末は滅茶苦茶

私たちは、解決プロセスの成功を、民主主義を消化できない人々に委ねてしまった。彼らがいかなる会談を行い、何を話しているのか、誰も知りません。非常に高い期待が生み出されました。もしこの期待に沿えないようなことがあれば、プロセスの結末は滅茶苦茶になるでしょう。

■解決プロセスは法的基盤の上になくてはならない

秘密裏に進められる解決はありません。私たちは2つの条件を考えています。すなわち解決プロセスは法的基盤の上になくてはならないということ、そしてプロセスが、誰が見ても分かるように行われるということです。誠実に交渉の席に着けば、この問題は解決しましょう。南アフリカからアイルランドに至るまで、私の友人たちを派遣しました。そちらではどのように問題を解決してきたのか、と。

■デルスィムに関し提案を行った

私たち自身の歴史と向き合わなくてはなりません。過去には何か不足していたり、失敗があった可能性もあります。我々は過去を知り、そして安全な未来を作り上げましょう。2013年の6月11日、私たちは地名の提案をしました。ですが必要なことは行われませんでした。2013年4月12日には、デルスィムに関する資料の開示を求め法案を提出しましたが、受け入れられませんでした。ディヤルバクル刑務所を博物館に、という法案も出しました。エルドアン首相は、その刑務所を壊して新たな刑務所を建てました。ディヤルバクルの人たちは、こぞって彼を支持するようになりました。

■CHPも変わっている

我々のことを、未だなお1930年代のCHPのように見ないでいただきたい。世界は変わっており、そして私たちも変わっていっています。新しい事柄も述べます。民主主義や自由を守ります。問題があるのなら、腰を落ち着け、力を合わせて問題を解決していきます。ある人(エルドアン首相)が、私は全てを知っていると述べたとしても、結局彼はなにも知らないのだと皆さんも知るべきです。

全てを知っている人ではなく、各々の専門家に仕事を任せる人が重要なのです。彼が12年の間にどの問題を解決したというのでしょう。失業でしょうか? クルド問題?それとも貧困問題?人々の経済問題は解決しました。金銭問題も解決しました。この地域で子供達の誰1人としてひもじい思いをせず床につくようにすると約束しました。私たちは、トルコにある全ての問題を解決すると決心したのです。

首相は、票が増えたのか、いや増えてない、もうあの地域はほっておけ、と我々が主張していると言いました。私は、1票ですら投票してもらえなかったとしても、それでもこの国の人々のために、全てを行う用意をしています。私を理解できないのか、それとも私があなたを理解できないのか。必要ならば、けんかもしましょう。私たちは、解決を支持しています。協同にも賛成しています。

■ネヴルーズのための提案をした

2013年3月5日、トラウマになるような出来事の名称を変えるために提案をしましたが、変更はありませんでした。私たちはネヴルーズ(中央アジアからアフリカなど広い範囲に渡って春分の時期に祝われる祭日)について、その日を祝日にしましょう、と法案を出しました。しかし公正発展党(AKP)はそれを邪魔しました。イラクのハラブジャでは、[かつてフサイン政権時代に]クルド人に対する虐殺が行われました。このことをもっと知らせようと、我々は法案を提出しましたが、承認されませんで した。

地雷の埋め込まれた場所から地雷を取り除き、人々にその土地を分配しよう、と提案をしました。そして5233号の、「棄村」ための法案が成立しました。私たちは人々に、権利を与え村々に戻るように、そして人々に権利を与えるように言ってきました。トルコは社会的国家なのですから。

■村落防衛隊を終わらせなさい

村落防衛隊を終わらせましょう。その後彼らが何をするか?彼らに、国の仕事を与えて働かせましょう。世界の中でたった一国であれ、社会保障がなくとも人々を働かせましょう。村落防衛隊に社会保障はありません。

■選挙の足切り%の切り下げ

人民の民主主義党(HDP)は離合集散をおこなって国会にやって来るでしょう。しかしこれはあってはなりません。選挙の足切りバーセンテージを下げて、選挙を経て国会に来なさい。エルドアン首相にも[クーデター政権時にこの法律を設けた]ケナン・エブレン氏のような考えがあります。政党に国会議席取得のため10%以上の得票率を求める法律を維持しておくことは、国民の意思を盗んでいるようなものです。国民が望む人々が国会にやって来ますように。

■禁止言語

私たちは禁止言語に関して、初めて法案を提出しましたが、認められませんでした。その後結局問題は解決されました。与党が法を作ったのです。

■地方行政を強化しなさい

私たちは、地方行政を強化するために[イラン国境に近い]ハッキャーリで呼びかけを行いました。我々のことを分離主義者と呼びました。我らCHPの問題として、地方行政の強化という問題があります。エルドアン首相は収賄を行うため、そして格安に払い下げる土地の確保ために地方行政を強化したくないのです。

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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:34391 )