イラク・シリア:イラク国境警備隊が国境地帯でシリア人30名を殺害
2014年06月24日付 al-Hayat 紙
■イラク政府軍がシリア人30名を殺害、「ダーイシュ」はデリゾール県を軍事地区に指定
【ロンドン:本紙】
イラク政府軍は昨日(23日)、シリアの対イラク国境付近で拘束した、民間人を含むシリア人30名を殺害した。一方、「イラク・シャーム・イスラーム国」(ダーイシュ、ISIS)は、シリア北東の村々を「軍事地区」に指定したことを発表した。
「シリア人権監視団」は昨日、シリアの対イラク国境で、ブー・カマール市と同市郊外に向かう「住民の大規模な移動」が見られたと報告した。これは、イラクの(対シリア)国境付近に位置するカーイム地方周辺での交戦によるものと思われる。また、同監視団は「カーイム地方で戦闘員や密輸業者、民間人を含む遺体30体が発見された。これらの遺体は、イラク国境警備隊が国境付近で拘束し、その後彼らを国境付近の軍拠点に連行、警備隊が同地方から撤退する際に処刑したものと思われる」と指摘した。
「自由シリア軍」参謀委員会東部戦線元革命司令官で、現在ダーイシュの「ブー・カマール地区アミール」として活動するサッダーム・ジャマル氏が率いるダーイシュ部隊は、同市砂漠地帯のカム地方からイラクのカーイム地方に侵入した。「シリア人権監視団」は、「ブー・カマール市は、ダーイシュ部隊によるイラクのカーイム地方からの襲撃が迫っていることから、警戒状況にある」と報告した。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:飯塚遥奈 )
( 記事ID:34442 )