イラク・シリアのイスラム国(ISIS)は、モースルでシリア教徒がたくさんいるカラクシュ郡に迫撃砲で攻撃した。何千もの人びとが逃げる一方、キルクークにあるクルディスタン民主党(KDP)のビルの前で起きた自爆攻撃によって、4人が死亡した。
イラクのモースル市で、[キリスト教徒の]シリア教徒が多く住んでいるカラクシュ郡に、ISISが迫撃弾で攻撃した。8人のペシュメルゲ(クルド民兵)がけがを負った攻撃のあと、何千ものシリア教徒は、アルビルに移動を始めた。
イラクのモースル市に15キロほどの距離にあり、シリア教徒が住んでいるカラクシュ郡で、夕方、ISIS兵士によって迫撃弾で攻撃が行われた。攻撃を受けて、地域にいるペシュメルゲ特別軍に属するゼレヴァニ軍警察部隊と、ISIS軍の間で衝突がはじまった。衝突で傷ついた8人のペシュメルゲは、救急車でアルビルに運ばれた。ISISの攻撃を受けて、何千ものキリスト教徒の農民が、アルビルに移動を始めた。
■KDPに自爆攻撃
一方で、キルクークの北にあるライマヴァ地区で、依然身元不明の自爆者が、クルディスタン民主党(KDP)のビル前のセキュリティーポイントで、爆弾を爆発させた。この攻撃で4人が死亡、15人がけがをした。
キルクーク警察総監のジェマル・タヒル氏は、攻撃がセキュリティーカメラに映っていることを述べ、「タクシーから降り、クルド人の服装をした人物が、彼を不審に思った治安部隊によって止められた。嫌疑者はチェックの際に、身にまとった爆破物を爆発させた」と述べた。
当該攻撃は、キルクークのペシュメルゲチェックを通過後に仕組まれた3番目の攻撃にあたる。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:岡田 唯 )
( 記事ID:34458 )