エジプト:スィースィー大統領、アルジェリアで外遊開始
2014年06月26日付 al-Hayat 紙
■スィースィー大統領、アルジェリアで外遊開始:天然ガス購入契約とリビア情勢に関する議論
【アルジェ:アーティフ・カダーディラ;カイロ:ムハンマド・シャーズリー】
アブドゥルファッターフ・スィースィーエジプト大統領は昨日初の外遊をアルジェリアで開始した。そこでアブドゥルアジズ・ブーテフリカ大統領と会見しリビア情勢、テロ対策について議論した。それに加えて液化天然ガス購入契約について合意した。
スィースィー大統領は昨日の朝アルジェリアに到着し、首都のアルジェ市の西郊外にある大統領官邸でブーテフリカ大統領と会談した。フアリー・ブーメディアン空港でウンマ議会議長のアブドゥルカーディル・ベンサーリフ氏、アブドゥルマーリク・シラール首相と他政府の閣僚数名がスィースィー大統領を出迎えた。彼は到着に際して、この短時間の訪問について「真の相互理解とエジプト・アルジェリア・中東地域共通の利益の統一したビジョンを目的としている」と語った。
スィースィー大統領は外遊の目的について「地域の戦略的問題に対する立場をアルジェリアと統一する…エジプトとアルジェリアの間には深い話し合いを必要とする諸問題と戦略的関係がある。そこには共同の取り組みを要する戦略的かつ共通した関係と課題、さらには多くの問題がある。その中でも最も大事なことは、治安問題だ…この訪問はそれを確認し、近日中にそれに対する取り組みを開始するためのものだ」と述べた。
スィースィー大統領はさらに「テロという現象は、立場調整とそれに共に立ち向かう取り組みが必要な問題である。その他にも、アルジェリアの高官らと話題にする多くの問題がある。その問題の中には、エジプトとアルジェリアの隣国であるリビアの情勢に関するものも含まれている」と述べた。また、スィースィー大統領は「アルジェリアの経験は、テロとの戦いの先駈けであり、私はリビアの治安悪化に関する共同解決についてアルジェリアと深く議論するつもりだ」と述べた。また、スィースィー大統領は、エネルギー分野を中心とした両国間の共同協力のための協議開始を発表した。また、ロイター通信は昨日、「ソナトラック」公社の情報筋の話として、アルジェリアが1隻145.000立方メートル規模のタンカー5隻分の液化天然ガスを、年内にエジプトに輸出することに合意したと伝えた。そして、同情報筋は「価格に関する合意はまだなされていないが、合意はほとんど完了した」と加えた。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:美濃はるか、門脇昂大、綱川晴美 )
( 記事ID:34473 )