■チュニジア軍の大砲、ケフの武装勢力の拠点を揺るがす
【チュニス:ムハンマド・ヤースィーン・ジラースィー】
チュニジアの軍隊は、おととい(2日)夜、チュニジア西部のケフ県内の山岳地域を重砲で砲撃した。これは、アルジェリア国境に位置するワルガ地域内の「カッサール・カラーリ」山で発生した軍人4人の命を奪った地雷爆発を受けたものである。
チュニジアのムンスィフ・マルズーキー大統領は昨日、爆発犠牲者への追悼の席でのスピーチにおいて武装勢力に裁きを下すことを約束した。彼はその中で「テロリスト集団は、チュニジア国民、殉教者の遺族、チュニジア軍、治安部隊の士気をくじくことはできない」と強調した。
チュニジア国防省は地雷の爆発により4人の兵士が死亡、他複数がの負傷したと発表していた。これは、アルジェリアとの国境付近の山道をチュニジア軍の軍用車が走行中、地雷の上を通過し、地雷が爆発したものである。この事件はチュニジア世論の中で激しい怒りと緊張をもたらした。また同時に同事件は去年のラマダーンにカスリーン県のシャアーニビー山地で武装集団の手によって行われた軍人9名斬首作戦の記憶を人々に呼び起こした。
地雷爆発が起こった後ケフ県の人々は兵士の死体が運ばれた軍の兵舎に向かって市街病院から夜の行進を行い、人々はこの事件の責任を暫定政府やその前の政府の責任であると非難した。
加えて、チュニジアの複数の政党は、テロ行為、及び軍と治安部隊から犠牲者が続出していることを批判した。またチュニジア労働総同盟(チュニジア最大の労働組合)を筆頭とする市民勢力は、憲法制定国民議会に対し、テロとの戦いおよび資金洗浄に関する法案への迅速な承認を求めた。この法案は、議会内のブロックの間で、未だ対立点となっているものである。
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( 翻訳者:大室、鈴木、中山 )
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