アンタリヤの高級ホテル、マルダン・パレスもが含まれる、アゼルバイジャン人実業家のテルマン・イスマイロフ氏の莫大な資産に関して、1億3500万ドルの借金を理由に強制執行が決定されたと報じられた。
アゼルバイジャン系の実業家、テルマン・イスマイロフ氏の投資財が危険であると報じられた。これらの投資財には、 2009年の開館当時、世界的スターも宿泊したアンタルヤの高級ホテル、マルダン・パラスもが含まれる。ロシアとアゼルバイジャンの新聞で報じられたニュースによると、マンガゼヤ(Mangazeya)という企業が、1億3500万ドルの借金に対し訴えを起こし、これによりイスマイロフ氏の資産凍結の方向で判決が出された。
ロシアの「コメルサント」紙は、セルゲイ・ヤンチュコフ氏がほとんどの株式を所有する「マンガゼヤ」という企業が、アゼルバイジャン系のイスマイロフ氏の不動産計画のために貸付けを行ったが、この最終返済期日の2013年9月を過ぎても返済されなかったと報じた。2010年と2011年、イスマイロフ氏が南キプロスで経営するタンドゥム社を介して行われた貸付契約の合計は1億ドル、年間利子が10%であるという。
コメルサント紙は、貸付金の返済日は2度延期され、2013には個人的信用を与えたにも関わらず返済されなかったため、利子と合わせて返済金額が1億3500万ドルに達したとして、この件が裁判に持ち込まれたと報じた。
■イギリスで争う
マンガゼヤ社の子会社であるセザリア(Sezaria)社の申し立てで、南キプロスのレフコシャ裁判所によって、アゼルバイジャン系ロシア人企業家テルマン・イスマイロフ氏の、アンタルヤのマルダン・パレスホテルとモスクワのいくつかの建物も含まれる資産のうちいくつかが凍結されると言われている。マルダンの他に予想される凍結される資産には、フランスの屋敷、モスクワの3000平方メートルのサロン、部屋数90室のホテル、商業センターもが含まれるという。セザリア社はこの貸付金のためにロンドンの国際調停裁判所にも申し立て、この裁判も近いうちに見られるだろうと言われている。
これらの報道に対し、マルダン・パレスのチェティン・ペフリヴァン総支配人は、ミッリイェト紙の質問に対し、イスマイロフ氏とマルダン・パレスについてこのようなことはないと述べ、「それが事実なら、我々は告知を行っていただろう」と語った。
■父の名にちなむ
アンタルヤのこのホテルは、テルマン・イスマイロフ氏が彼の父マルダン・イスマイロフ氏の名を付けたもので、2009年に、モニカ・ベルッチ、マライヤ・キャリー、リチャード・ギア、シャロン・ストーン、トム・ジョーンズ、そしてソウルシンガーのシールのような有名人が滞在した。とても豪華に建てられたホテルが8億ドルかかったものだと言われ、イスマイロフ氏がロシアのウラディミル・プーチン大統領の反感を買う理由となったと囁かれた。
これとともに、イスマイロフ氏が雰囲気を和らげるためモスクワでいくつかの投資をすることと、またソチでホテルを建てることを計画していると述べられた。また、2009年6月には、イスマイロフ氏のものであるモスクワの有名なチェルキゾフスキー市場が、不法にアジア人労働者が働かせられており、約20億ドルの不法な中国製品があるという理由で閉店させられている。
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( 翻訳者:鈴木歩実 )
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