エルドアン、10年構想
2014年07月12日付 Milliyet 紙

大統領選挙ビジョン構想が発表されたハリーチ会議センターでの集会は滞りなく準備された。招待客たちの座席が前もって「ホール座席計画」として発表される中、職員らはホールを訪れるゲストたちを座席まで誘導した。

座席計画:実業家、アーティスト、知識人、労働組合者、女性県組織関係者、国会議員、NGO関係者、各県代表、そして報道関係者というように、別々の区画で座席が分けられた。ビジョン構想が発表されたホールには、エルドアン首相の大型の 「国民の意思、国民の力」と書かれたポスターやトルコ国旗がかけられる一方で、アタテュルクのポスターがなかったことは注意を引いた。

エルドアン首相は、ハリーチ議会センターに午後3時半、エミネ・エルドアン夫人と共にやって来た。招待客らの拍手を受けてホールに入ったエルドアン夫妻は、演壇上でも手をつなぎながら招待客らに挨拶をした。ビジョン構想を発表する演壇には、「新しいトルコは、民主的で、裕福な、発展した国家である」という言葉が掲げられていた。

プログラムは、立礼、トルコ国歌でもって開始された。エルドアン首相の生涯を語る18分間のドキュメンタリーでは、かつて自らの詩が原因となって禁固刑に処せられたことが、彼をより一層強くしたとしたことに注目が集まった。ドキュメンタリーの後、アーティストのウウル・ ウシュラック氏によって作曲された新しい選挙曲が招待客らに披露された。エルドアン首相は楽曲作成に関し、ウシュラック氏に感謝の意を表した。

ベシクタシュ席からの「私たちは、その力に更に力を加えにやって来た」という歌詞は、時折エルドアン首相にあわせて歌われた。およそ2時間に及んだエルドアン首相のスピーチの中で最も拍手喝采を浴びたものは、「かつてのトルコは最早過去のものとなった」という言葉であった。約84ページに渡る 「新たなトルコに向けて」というビジョン構想のパンフレットは、冊子として参加者に配布された。エルドアン首相のスピーチで、5年間ではなく10年間のビジョンを目標に掲げたことに注目が寄せられた。

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( 翻訳者:木全朋恵 )
( 記事ID:34671 )