汚水:様々な病気の源
専門家らは、汚水で育った農作物は様々な病気を人体にもたらすと指摘している。
感染症の専門家であるアッバース・モオメンザーデ氏はジャーメ・ジャーム紙へのコメントの中で、野菜やその他の農作物を汚水で育てることは、硝酸塩や鉛といった危険な重金属を人体に入りこませる恐れがあると指摘している。
この専門家によれば、汚水に含まれる重金属が人体に入り込むと、脳機能に障害を及ぼす可能性があり、またときには、摂取した人にガンなどの疾病をもたらす恐れさえあるという。
もちろん、これらの病気は汚水で育てられた農産物をきちんと洗ったとしても避けられないが、しかしこの農作物をしっかりと洗わなければ、さらなる問題がそれを摂取した人を待ち受けることになる。
モオメンザーデ氏は、例えば汚水で育てられた野菜をしっかりと洗わなければ、人体はその野菜から様々な寄生虫や細菌、ウイルスに感染する可能性があり、その結果、汚染された農作物を食べることでコレラやチフスといった病気にかかってしまうこともあり得なくはないと指摘している。
基準量以上の野菜への農薬散布
数か月前、保健省次官は42パーセント近くの野菜が鉛やカドミウム、硝酸塩のような重金属で汚染されており、それに加えて農薬についても、52パーセントの野菜が許容限度以上の農薬によって汚染されていると警告した。つまり、汚水の危険に加えて、基準外の、許容範囲を超えた農薬散布もまた、市民の食の安全を脅かすもう一つの災厄だということを、心に留めておく必要があるのだ。
さて、以上の議論から次のような疑問が湧く。それはすなわち、今後5年で下水網が完備されるまで、市民は依然として、すべての人の健康を危険に陥れる汚染された野菜を食べ続けねばならないのか、という疑問である。
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( 翻訳者:8412104 )
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