イエメン:栄養不良率が世界最悪に
2014年07月20日付 al-Hayat 紙


■イエメンの栄養不良率が世界最悪に

【サヌア:ジャマール・ムハンマド】

国連世界食糧計画(WFP)と国際連合児童基金(ユニセフ)が共同で実施した調査の結果、イエメンで5歳未満の幼児の慢性的栄養不良の割合が最も高くなっていることが示された。通常2年ごとに行われる包括的食糧確保調査で、イエメンにおける深刻な栄養不良の割合がほとんどの地域で危機的なレベルまで達しており、一部の地域では即座の介入が必要なレベルにまで上昇したことが指摘された。また、イエメン中央統計局の協力とアメリカ政府からの資金提供によって実施されたこの調査によると、食糧確保率が一部の地域で改善したにも関わらず、1,000万人以上のイエメン人、つまり人口の40%以上が次の食事を確保する見通しが立たない状況にあるという。

調査では、約500万人のイエメン人が食糧不足や、外国からの食糧援助が必要な程の飢餓により大変困難な状況にあることが指摘された。今年に入りイエメン全土の食糧不足のレベルは、2011年の調査時の45%から41%へとわずかに減少したが、県によって大きな格差が現れている。北部サアダ県の人口の約70%が食糧を確保できずに苦しんでいる一方、東部マフラ県ではその割合が10%未満にまで下がる。なお、農村部が最も被害を被っているとされている。

栄養不足の割合においても、地域間で同様の格差が現れている。西部沿岸のタイズ県、フダイダ県、ハッジャ県では、この割合が緊急の取組みを必要とする危機的状況に達するほど、深刻化している。一方、他のほとんどの県は重度と軽度のレベルの間に位置している。

(後略)

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( 翻訳者:山名結子 )
( 記事ID:34786 )