エルドアン首相のイフサンオール評は?
2014年07月23日付 Milliyet 紙

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、「トルコはトゥルクメン人を助けていない」と発言したエクメレッディン・イフサンオール大統領候補を批判し、「我々のおかげで(イスラム協力機構の)事務総長の地位に就き、そこで働けた。それが今、おめおめと報道関係者を前にして虚言を吐いている。我々は兄弟のトゥルクメン人たちにあらゆる人道的支援を提供してきた」と述べた。

大統領候補である、レジェプ・タイプ・エルドアン首相は、アンカラ県会館で催されたイフタールの席で、殉職者の遺族たちと断食明けの食卓を囲んだ。家族社会政策省によって催されたプログラムにはアイシェヌル・イスラム同省大臣、イスメト・ユルマズ国防大臣、ファルク・チェリキ労働社会保障大臣も参加した。プログラムには、エルドアン首相のスピーチの後、殉職者と戦功をあげた軍人の近親者と戦功軍人を対象とした雇用抽選会を行った。抽選で女性1192人、男性2335人、計3537人が公的機関での職員の資格を獲得した。

エルドアン首相は、イフタール後に行った会見で、政府(国)として殉職者の遺族は国が全力を挙げて責任を持つと述べながら、「新月旗が永遠に空にはためき続けるために、この地で生涯自由かつ平穏に暮らしていくために、一瞬にして命を落とした青年達のために、どれだけやっても十分ではないし、このことを重々承知している。今日まで、我々は殉職者遺族と戦功を挙げた軍人に向けて多くの政策を実現し、彼らの権利を保障してきた。何よりもまず法律で、公認の殉職者と戦功軍人の範囲を広げ、誰一人不自由なく暮らせるように保証してきた。

殉職者遺族や戦功軍人やテロの犠牲者に支給する金額は生活状況によって、適切に再度調整された。また社会的援助のために社会保障適応条件を撤廃した。さらに、戦功軍人の中で介護や補助が必要な者には、最低賃金の2倍の介護費用の支給を確保した。テロで闘った方々の他に、テロで命を亡 くした者の遺族と就業不能者にも補償金と給料受給資格を与えた。殉職者遺族と戦功軍人を対象にした住宅用の無利子貸付資格の対象を身体障害者にも広げた。職務中に命を落とした公職在職者の両親が給料を受給することで彼らの貧困生活を改善した。これらの他にも、教育支援、無料の旅行、水道・電気料金の減額のような様々な付加資格が対象範囲を広げて施行されるようにした」と語った。

■「絞首刑を施行するために動かなかった者たちは、責任を追求できない」

エルドアン首相はスピーチで「クルド問題解決プロセス」について触れ、以下のように述べた。「トルコが受けた大きな傷を和らげるために、あらゆるリスクを考慮に入れながらプロセスを進めてきた。流血を止めるために始めたプロセスでは内外で多くの秘密裏の、もしくは公然の攻撃、挑発、罠、計画を被った。問題の対処には細心の注意と慎重さがかかせない。野党はこのような責任を負っていないがために、思い思いに発言でき、何もかも悪用しているのだ。しかしわれわれは国民に、そして歴史に対して責任を負っている。責任を持って行動している、決然と行動をとっている。国民の期待を裏切らずに、プロセスが破綻しないよう、細心の注意で責任をもって対処している。

解決プロセスにおいて、我々は現在までに重要な道のりを歩んできた。結果として、長い間テロによる殉職者はいない。新たな戦功軍人や身体障害者もいない。 家、家庭、心も苛まれていない、母親や父親は息子の不幸で嘆き悲しんでいない。もう一度念を押して言う。なんら、誰にも妥協していない。一部の政治家が発言しているような、テロリストと手を組んではいないし、テロ組織のメンバーと和解し握手などしていない。次の責任は彼らも負うべきである。絞首刑を施行するために動かなかった者たちは、我々に反論しこの件に関する責任を追求できないはずだ。我々はただ流血をとめるために、 ただ哀れな母親や父親の涙を止めるために奮闘しているのだ。その際に、譲歩し、かけひきをし、殉職した兵士たちの名誉に影を落とすのではなく、逆に、国民の、国旗の、祖国の、国の、殉職者たちの名誉を慮りながら奮闘しているのである。

■「我々のおかげであなたはその地位に就き、そこで働けたのだ」

エルドアン首相は、エクメレッディン・イフサンオール大統領選挙候補者による(国が)トゥルクメン人に支援を行っていないなどという発言に対して反論し、 「なんたる非道。イスラム協力機構で働いていた者が恥ずかしげもなくあのように発言した。我々がこの問題にいかに細心の注意を払っているかを知っており、経験しているというのに。

我々のおかげであなたは(イスラム協力機構の)事務総長の地位に就き、そこで働けた。それが今、おめおめと報道関係者を前にして虚言をはけることだ。我々は兄弟のトゥルクメン人たちにあらゆる人道的支援を提供してきた。人道的支援を行っている最中、国家諜報機構(MIT)の大型トレーラーが影の組織によって停車させられた。あの日を思い出してほしい。そんなに時間は経っていないのだ。同じように、イラクのトゥルクメン人にどれほど人道的支援を行ってきたか、彼らはよくわかっているはずだ。常に彼らの立場に立ってきた。知っていることを話せ、知らないことをどうして話すのか?彼には二人の導き手[註:彼を候補に押し立てた二党党首を指していると思われる]がいるが残念ながら、どちらも役立たずである。これでは過ちから逃れる手はない。」

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( 翻訳者:小幡あい )
( 記事ID:34811 )