■イスラエル、「ソーシャルメディア」での対決に敗れる
【ベイルート:スハイブ・アイユーブ】
今に始まったことではないが、欧米メディアはガザの住民たちをテロリストとして扱い続けている。欧米の各紙やテレビは、イスラエルの軍事機器が行う殺戮(さつりく)や忌まわしい破壊について「虚偽の」話を伝えている。
欧米メディアの特派員や編集者らは、ガザ地区を人種差別的かつ侮辱的に描写している。もしある特派員がメディアで「お決まりの」表現とは異なることを言ってしまったとすれば、事前警告なしにガザから追い出されたり、呼び戻されたりすることになる。
実際7月8日のガザ戦争勃発から数日後に、このような事態が起こった。エジプトの「MBC(中東放送センター)」のアイマン・ムヒッディーン特派員は、同局の上司から「ガザ地区から出るよう」指示を受けた。この決定は、同特派員が目撃した虐殺についてTwitter上でつぶやいたり、Instagramに写真を掲載したりしたためになされたものだ。なお虐殺では、ガザ市の海岸で遊んでいたバクル家の子供たちがイスラエルの空爆により死亡した。
MBCは「特派員の安全」を心配しているためとしてムヒッディーン特派員の呼び戻しを正当化した。そして、イスラエル側の同局特派員リチャード・エンゲル氏にガザ情勢の取材を託し、テルアビブからガザに移るよう指示した。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:福島大智 )
( 記事ID:34968 )