トルコでは国民は明日10日、大統領選挙の第1回目の投票へのぞむ。アメリカ式の献金・支援活動が行われた選挙に関し、5289万4115人の有権者が8時から17時までの間に16万5108の投票箱で票を投じる。選挙のため国内外・税関それぞれのために、1800万枚以上余分に、7570万8180枚の共通投票用紙が印刷された。
■判を確認
投票者には1枚の封筒と共通投票用紙が渡される。封筒と共通投票用紙に高等選挙委員会(YSK)の判があるか注意する必要がある。判がない票は無効票とみなされる。
■選挙はどのように行われるのか
選挙の第1回投票は明日実施される。この投票でどの候補者も有効票の過半数を獲得できなければ、第2回投票が8月24日の月曜日に行われる。第2回投票へ持ち越され、2人の候補者の内の1人が辞退した場合には、選挙は信任投票となる。国民はこの唯一の候補に「信任」か「不信任」を示す。
■投票委員長と委員達は最初に何を行うのか
投票委員長と委員達は、投票日に職務開始前にまず投票箱の前にいる人々の前で宣誓し、投票箱が空であることを確認する。投票場所では投票委員長が秩序を保つ。委員長は、秩序を乱す者に警告し、退出させることができる。
■誰が優先権を与えられるのか
投票者は、投票委員会の前で投票委員長によって順番に1人1人中へと入れられる。妊婦、病人、障がい者、高齢者とともに職務中の警備員が優先的に投票を行 う。17時以降にまだ投票箱の前で待っている投票者がいる場合には、投票委員長がこれらの人々を数え、順に投票する許可を与える。
■どの書類で投票できるのか
トルコ共和国国民番号が記載されている「IDカード、公的機関によるエンボス加工済みの判がある身分証明書、パスポート、結婚証明書、軍務書類、免許証、記者カード、弁護士身分証のような、身分を明確に明らかにする写真入りの公的な証明書の内1つ」によって投票ができる。
■どのように投票がなされるのか
全ての有権者は、いずれかの投票箱の有権者リストに記載されれば、その投票箱のみで投票する。投票者は投票委員会へ身分を明らかにする。投票委員長は投票者に隔離された投票場に入る前に投票用紙と封筒、選択を明らかにする判を渡し、どのように投票する必要があるのかを説明する。これにより、投票者は、投票用紙の中の選んだ候補者のところに、[捺印用に]設けられた箇所の外にはみ出さないように、「選択」もしくは「はい」の判を押す。投票用紙に判以外どこかに署名したり印を入れたりした場合、票は無効とされる。投票用紙をきちんと折り畳んで封筒に入れ、封をして投票箱に入れる。
■どの票が無効になるのか
判以外にどこかに署名や印がある票、封筒に投票用紙以外のものが入れられている票は無効票となる。誤りがある場合、新たな投票用紙は与えられない。
■投票場では何が禁止なのか
携帯電話、カメラやムービーカメラのような映像記録機器、通信機能のあるデバイスを持って隔離された投票所に入ることは禁止されており罰則があること、このようなデバイスがある場合には投票終了後に返却を受けるように預ける必要があることが投票者に明示される。
■禁止事項は何か
8月10日月曜日の6時から夜0時までアルコール飲料の販売や飲酒は禁止される。コーヒーハウス、喫茶店、インターネットカフェを含む娯楽施設は閉鎖される。安全と治安を守る職務に就いている者の他は、誰も武器を携帯することはできない。
■報道規制はいつまでか
投票日の18時まで、メディアが選挙や選挙結果に関するニュースや予想、見解を報道することは禁止される。18時から21時の間は、YSKによって選挙に関して提供されるニュースや報告のみが報道できる。21時以降は全ての報道が自由になる。21時以前でもYSKが許可すれば自由な報道を行いうる。
■初の写真付き投票用紙
8月28日に任期を終える第11代アブドゥッラー・ギュル共和国大統領に代わる第12代共和国大統領の座ために、エルドアン首相、エクメレッディン・イフサンオール氏、セラハッティン・デミルタシュ氏が争う。YSKの抽選によって投票用紙の1番目にエルドアン首相、2番目にデミルタシュ氏、3番目にイフサンオール氏がその名と写真を連ねた。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:粕川葵 )
( 記事ID:35021 )