モロッコ:アシラー芸術祭
2014年08月12日付 al-Hayat 紙

■アシラー芸術祭で政治と文化が競い合う

【ムハンマド・アシュハブ:ラバト】

モロッコのアシラー市は芸術祭期間中の喧騒(けんそう)を取り戻し、店々の扉は例年通り訪れる文化人、芸術家、思想家を迎えるために開かれ、シンポジウムや会談、彫刻展、晩さん会はしばしば夜遅くまで行われた。アシラー芸術祭は、アラブの諸文化と遺産が出会うその起源と多様性を合わせた場所であり、またさまざまな顔と表現でもってその現代性が展示される舞台である。今年はバーレーンを芸術祭の主賓国とし、芸術祭の開始直後から文化、芸術、民族プログラムが、また近年の文化、思想、特にファッション・アートの作品を一般向けに展示する公開プログラムが行われた。

バーレーン王国のハマド・ビン・イーサー・アール・ハリーファ国王は、「(非営利団体)文化の季節」への祝辞に際し、ますます自由、開放、寛容、また中庸(の精神)に貢献するよう呼びかけた。ムハンマド・ビン・ムバーラク・アール・ハリーファ副首相が(名代として)読み上げた言葉の中で国王は、政治・経済的なリスクと課題が、「各国の足並みの乱れ、その努力の混乱、またその政治的後退」の中に見られることを指摘し、湾岸協力会議(GCC)加盟国の統合、調和、努力による統一、また再結束といった枠組みで取り組む発展を呼びかけた。そして呼びかけの中で、より強固な政治・経済ブロックの設立と、共通の単位・規格の開始の必要性を重視した。なぜなら(統合や調和という)試みは、言葉で言うだけでは不可能だからである。

(後略)

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( 翻訳者:伊牟田彬裕 )
( 記事ID:35059 )