イスタンブル・イズミル3時間道路、工事突貫工事進行中
2014年08月16日付 Milliyet 紙
イスタンブル・イズミル間の移動時間を3時間半に短縮する巨大プロジェクトは、失速することなく続いている。
イスタンブル・イズミル間の移動時間を3時間半に短縮する、「イスタンブル-ブルサ-イズミル(イズミト湾横断道路を含む)自動車道BOT」のブルサまでの全行程の2015年開通を目指し、作業が急ピッチで進められている。
プロジェクトの実際の進捗は、ブルサまでの区間で46%、全体では36%に達した。
ブルサのミュニル・カラルオール知事は、ムスタファ・オズチュルク議員や新聞記者らとともに、ゲブゼ-オルハンガーズィ-イズミル自動車道の調査を行った。イスマイル・カルタル道路官民協働地域部長が地域支局でのブリーフィングでカラルオール知事に伝えた情報によると、自動車道384キロメートルと連絡道路49キロメートルからなる長さ433キロメートルの自動車道プロジェクトは、全速力で続けられているという。
■費用は1日400万ドル
カルタル地域部長は、同プロジェクトには合計100億ドルが費やされ、これは50の国の年間予算より多いことを指摘し、このプロジェクトに1日あたり400万ドルが費やされていることを強調した。イスマイル・カルタル地域部長によると、第1段階として、吊り橋工事現場の乾ドックに主塔のケーソンが設置された。最終的にそれらの地点に設置される主塔の基礎構造では、主塔のアンカーレイジと橋桁の製作作業が完了した。2014年7月8日に吊り橋の鉄塔のブロックの組み立てが開始された。組み立て作業は海面の高さから80メートルまで達した。さらに吊り橋の橋床とメインケーブルの製作、橋の特別なユニットの製作作業が、建設計画に基づいて続いている。
■サマンルトンネルのコンクリート打設作業は94%完了
サマンルトンネルでは2つのトンネルの双方で掘削作業が完了した。トンネルのアーチのコンクリート打設作業は94%が完了している。セルチュクガーズィ・トンネルでは、出入口の杭を打ち込む作業が完了し、トンネル掘削作業が開始され、22メートル進んだ。ベルカフヴェトンネルでは、出入口の地域で4つのパネルでトンネル掘削作業が続けられており、合計860メートルの長さまで進んだ。
南北の連絡橋では、253メートルの長さの北部連絡橋は橋脚の頭部まで完成し、1380メートルの長さの南部連絡橋は、高架と基礎構造の組み立て作業が続いている。鉄筋コンクリート高架橋に関しては、ゲブゼ-ブルサ区間で12か所、ケメルパシャ・ジャンクション-イズミル区間で2か所の計14か所の高架橋で作業が急ピッチで進んでいる。ゲブゼ-オルハンガーズィ-ブルサ区間とケメルパシャ・ジャンクション-イズミル区間では、大小の構造物の製造作業が続けられている。距離も様々な区間で舗装作業が続いている。
■吊り橋は2015年に完成
ゲブゼ・オルハンガーズィ・イズミル道路プロジェクトの工事期間は7年間とされており、2015年末までに、イズミト・キョルフェズ橋、ゲブゼ-ゲムリク区間、ケマルパシャ・ジャンクション-イズミル区間での建設作業の完成が目指されている。セルチュクガーズィ・トンネルで問題が生じる可能性があるため、計画は2016年まで延長される可能性があるものの、2016年前半までの完成が期待されている。
■今日までの費用は51.7億ドル
ゲブゼ-オルハンガーズィ-ブルサ区間とケマルパシャ・ジャンクション-イズミル区間では、今日(16日)までに46%が完成し、自動車道全体の36%が完成した。この計画には企業から16億3000万ドル、行政からは土地収用に14億1000万リラが費やされ、今日までに合計51億7000万リラ(訳注:原文ママ)が費やされた。
ブルサのミュニル・カラルオール知事は、ブルサがこの道路の中心に位置し、この道路によってブルサがイスタンブルやイズミルと繋がることを指摘し、「土地収用についても問題は全くない。1日400万ドルが費やされている。この国は、予算から1日800万リラを費やしている。この多大な努力は我々を非常に幸せにしている。全く問題なく計画は全速力で進行している。」
■プロジェクト詳細
「イスタンブル-ブルサ-イズミル(イズミト湾横断道路を含む)自動車道BOT」の全長は、自動車道384キロメートルと連絡道路49キロメートルの計433キロメートルとされた。
このプロジェクトは、アナトリア自動車道のゲブゼ橋ジャンクションからアンカラ方面に約2.5キロメートル進んだ地点に建設予定のインターチェンジ(片側5車線)から始まり、イズミル・バイパス上のオトガル(バスターミナル)・ジャンクションで終わる。
建設が続く、主塔の高さ252メートル、基礎部分の広さ35.93メートル、中央径間1550メートル、全長2682メートルで世界最大級の中央径間を持つ橋の中で第4位のイズミル・キョルフェズ橋の建設作業では、南北のアンカーレイジ設置のための掘削作業が完了し、コンクリート打設作業が続いている。
橋の主塔基礎のケーソンは、2段階の作業を経て完成した。最終的な設置位置に設置された主塔基礎では、主塔のアンカーレイジのベースと橋桁の設置作業が完了した。吊り橋の鉄塔のブロックの組み立ては、7月8日に開始された。組立作業では、海面から80メートルの高さまで達した。橋床とメインケーブルの製作、橋の特別なユニットの製作作業が、建設計画に基づいて続いている。
サマンルトンネルでは各3510メートルの2つのトンネルで掘削作業が完了し、トンネルのアーチのコンクリート打設作業の94%が完了した。
セルチュクガーズィ・トンネルでは、各1250メートルの2つのトンネルの出入口の杭を打ち込む作業が完了し、トンネル掘削作業が開始され、22メートル進んだ。
ベルカフヴェトンネルでは、各1610メートルの2つのトンネルの出入口の地域でトンネル掘削作業が続けられており、こちらも860メートルの長さまで進んだ。
このプロジェクトの枠組みに含まれる長さ253メートルの北部連絡橋は、橋脚の頭部まで完成し、長さ1380メートルの南部連絡橋は、高架と基礎構造の組み立て作業が続いている。
鉄筋コンクリート高架橋に関しては、ゲブゼ-ブルサ区間で12か所、ケメルパシャ・ジャンクション-イズミル区間で2か所の計14か所の高架橋で作業が急ピッチで進んでいる。
このプロジェクトの工事期間は7年間とされており、来年末までにイズミト・キョルフェズ橋、ゲブゼ-ゲムリク区間、ケマルパシャ・ジャンクション-イズミル区間での建設作業の完成が目指されている。
ルート内の土地収用は85%、建設作業の続くゲブゼ-オルハンガーズィ-ブルサ区間とケメルパシャ・ジャンクション-イズミル区間では46%の作業が完了した。
作業を請け負った企業によって16億3000万ドルの作業が行われた。行政は土地収用に14億1000万リラを支出した。このプロジェクトのために現在までに51億7000万リラ(訳注:原文ママ)が費やされた。
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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:35092 )