AKP(公正発展党)内で行われた、首相及び党首職についての意向調査で、ダヴトオール氏の名がはっきりと浮かび上がった。意向調査は封をした封筒で行われたが、一部の党員は公然とダヴトオールの名を書き、それを共有した。
エルドアン首相が第12代共和国大統領に選出されると同時に、AKP党首および首相職について党全体に向けた意向調査が行われ、アフメト・ダヴトオール外務大臣の名がはっきりと浮かび上がった。三期条項に異議を唱える一部の議員は当初難色を示し、ダヴトオール外務大臣への抵抗を示したが、「我々の政党は、誰かに党首の座を渡し、へつらうために設立された党ではない」というエルドアン首相の発言の後、この異議は影響力がなくなり、撤回されたことが分かった。ダヴトオール氏と、これらの議員達のうち主要な人々との間で会談が行われ、(彼らからのダヴトオール氏への)支持が得られることが明確になり、ダヴトオール氏が次期首相になるだろうことが既に確実視されている。
■ダヴトオール氏の下に結束
AKPがエルドアン首相の後釜としてダヴトオール氏を首相に据える方向で結束していること、これに深刻な反対はないこと、三期条項に異議を唱える議員達も支援を表明していることが明らかになっている。「我々の政党は、誰かに党首の座を渡し、へつらうために設立された党ではない。階級のために足を引っ張り合うことは、抑圧された心にある希望の灯を弱める。立場や地位への執着は、貧しい人々の仕事を減らす。我々はこの元となってしまうような集団ではない」とのエルドアン首相の発言が結束を強めた。
■三期条項の撤回はない
AKP結党の13周年レセプションの後、国会議員達とともにやって来たエルドアン首相は、そこで重要なメッセージを伝えた。国会議員らと会談するエルドアン首相の最も重要なテーマは三期条項だった。エルドアン首相は、党則に明記されている三期条項は絶対に守られなければならないと強調し、「国民に約束した、その我々は約束したことは守らねばならない。これまで我々が約束を守ってきたからこそ国民は我々を支持してくれたのだ。三期条項は国民に約束した通り厳守される」と述べた。
■我々の慣習を形成しなければならない
エルドアン首相は、新しいトルコのコードを国会議員達と共有した。エルドアン首相は、トルコは後見人の慣習から解放される必要があると強調し、新しい慣習を発展させなければならないと述べた。大統領の宣誓式での燕尾服、司法年の開幕で選出者が話させられないこと、このような慣習はもはや流れから外れなければならない、とも強調したエルドアン首相は、「我々は自身の民主主義、伝統にふさわしい慣習を形成しなければならない」と話した。
■封筒からダヴトオール氏の名
直近の協議集会を国会議員達とともに実施したエルドアン首相は、短い退任演説の後に、「どなたに党首・首相になってほしいですか」との問いを向けられた。自分達の意見を封筒で明らかにした党員たちの大多数が、ダヴトオール氏を選んだ。2位の座はエルドアン首相に渡った。ビナリ・ユルドゥルム元交通大臣やメフメト・ミュエッズィンオール保健大臣も票を集めた。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:粕川葵 )
( 記事ID:35095 )