1,000人以上のフランス人ジハーディストが「ダーイシュ」の隊列に加わる
2014年08月23日付 al-Quds al-Arabi 紙
■1,000人以上のフランス人が「ダーイシュ」の隊列に…フランス人の15%が彼らを支持
【パリ:本紙】
フランス外務省の統計によると、「ダーイシュ」の名で知られるイラク・シャーム・イスラーム国の隊列に加わり戦闘に参加しているフランス人「ジハーディスト」の数は、1,000人を上回ったことが分かった。このことは、フランス政府が当該現象を食い止めるため国籍剥奪に至るまでの強硬な治安・司法措置を執ったにもかかわらず、フランス人ジハーディストの数が増加し続けていることを意味している。
フランスのベルナール・カズヌーヴ内相は、内務省が集めた機密情報によると、イラクとシリアで「ダーイシュ」のメンバーとして戦闘に参加しているフランス人「ジハーディスト」の数はおよそ900人、その他100人のフランス人「ジハーディスト」がリビアで戦闘に参加していると述べた。同内相は、この数字からトルコやその近隣諸国、さらにはフランスでも彼らのような存在が増えることが予見され、戦闘に参加する機会はまだまだ潜んでいると述べる一方、フランス当局は彼らの身元を特定できなかったと述べた。
パリ大学で政治学を専攻し、過激派に関する専門家としても知られるジャン・ピエール・フィリオ教授は、「イラク・シャーム・イスラーム国はフランスの安全保障にのみ脅威を及ぼしているだけではなく、ヨーロッパ、さらには世界全体の安全を脅かしている。ダーイシュはアル=カーイダよりもよほど危険な存在だ。事実、同組織は現在数千人もの狂信的な過激派戦闘員を擁しており、彼らは全員唯一人の指導者の権威の下に服している。また、これらの戦闘員は戦場での幅広い経験を持っており、激しい暴力を行使する。さらに、その組織的なつながりが、彼らが想像を絶するような悪質な行動を執ることを可能にしている」と述べた。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:35168 )