レジェプ・タイイプ・エルドアン12代大統領は任命状を、ジェミル・チチェキ議長から受け取った。宣誓を行ったエルドアン大統領は、それからアタテュルク廟へ向かい、訪問帳に署名した。またエルドアン大統領は、彼の後任として首相に就任するアフメト・ダヴトオール外相へ権限を移譲した。
今日宣誓を行い、任命状を受け取ったエルドアン大統領は、トルコ大国民議会議員の職を辞し、彼の後任として首相に就任するアフメト・ダヴトオール外相に権限を委譲した。エルドアン氏の大統領就任に伴い後任として首相に就任するアフメト・ダヴトオール外相の任命は、官報の今日二度目に発行された号に掲載された。これによると、新内閣が組織されるまで現在の閣議が機能し続けることになる。
■エルドアン、トルコ大国民議会(TBMM)で
トルコの12代大統領に選ばれたレジェプ・タイイプ・エルドアン氏は、13時半にケチオレン・スバイエヴレルにある自宅を出た。エルドアン大統領が自宅を出たところで、儀典総局長と第一副官が出迎えた。エルドアン大統領は、大統領公用車を使ってTBMMへ来た。エルドアン大統領の乗った公用車の旗はしまわれたままだった。その後、TBMMにチャンカヤ門から入った。国会でエルドアン大統領を最高齢の副党首、アイシェ・ヌル・バフチェカプル氏が迎えた。エルドアン大統領は、Aタイプの軍の式典で迎えられた。TBMMのジェミル・チチェキ議長は、エルドアン夫妻をシェレフ門で出迎えた。
エルドアン大統領は、国会での宣誓と任命の式典のために本会議場へ入った。エルドアン大統領は任命状をジェミル・チチェキ議長から受け取り、宣誓を行った。新大統領は宣誓式の後、軍の式典とともに国会を後にする予定だ。
■CHPは手続きについて議論を始めた
宣誓式の前に、共和人民党(CHP)は手続きに関する議論を始めた。 CHPのエンギン・アルタイ議員は、ジェミル・チチェキ議長に発言を求めた。チチェキ議長は、これは大統領の宣誓式であると述べ、慣例通り行うと述べた。CHP所属の国会議員へ「あなた方が参加するにしても、しないにしても、私はこの式典を遂行する」と述べた。CHPのエンギン・アルタイ会派副代表はTBMMのジェミル・チチェキ議長が自身に発言を認めなかったことを批判し、TBMMの内規が記された冊子を投げ、近くのCHPの国会議員とともに総会を放棄した。
■エルドアン、拍手の中入場
CHP議員の退席の後エルドアン大統領は、本総会の議場に起立の拍手を受けながら入った。そして大統領の任命状を、TBMMのジェミル・チチェキ議長から受け取った。 チチェキ議長は、任命状を手渡す時に行ったスピーチで、「大統領選の結果を、高等選挙委員会が公式文書と共に私たちに伝えた。私たちの国民と民主主義のために幸運を祈ります」 と述べた。
■宣誓
エルドアン大統領は任命状を受け取った後、演壇へ登り、大統領の宣誓を行った。憲法の103条にある宣誓の言葉は以下の通りである:「大統領の資格において、国家の存在と独立、祖国と国民の非分離の一体性、国民の不文律で無条件の主権を守ること、憲法、法の優位、 民主主義、アタテュルクの原則と革命、世俗的な国家の原則に準ずること、国民の団結、正義への理解の中で、全ての人が人権、そして基本的な自由を享受しうることの理想を持ち続けること、トルコ共和国の尊厳と名誉を守り高めること、そして私に与えられた職務を公平に遂行するために全力を尽くすことを、偉大なトルコ国民と歴史を前に、名誉と尊厳にかけて誓います。」
■101発の祝砲が鳴らされた
エルドアン大統領の任命状の授与と宣誓の式典へは公正発展党(AKP)の国会議員の他に、民族主義者行動党(MHP)のデヴレト・バフチェリ党首、国民の民主主義党(HDP)のセラハッティン・デミルタシュ議員とペルビン・ブルダン議員とその他の議員たちも出席した。エルドアン大統領の宣誓式の後、総会の議場にいた大統領府シンフォニー・オーケストラが独立行進曲(トルコ国家)を演奏した。独立行進曲の演奏と共に、大統領府の長旗がTBMMの特別な旗立てに立てられた。同時に、公用車の長旗も立てられ、アンカラや軍の基地で101発の祝砲が鳴らされた。
■アタテュルク廟へ
レジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、TBMMを後にした。ジェミル・チチェキ議長の下で開かれたTBMMの臨時総会で任命状を受け取った後、宣誓を行い、公務を開始したエルドアン大統領を、アイシェ・ヌル・バフチェカプルTBMM副議長が軍の式典とともに見送った。エルドアン大統領と共に、エミネ・エルドアン婦人も国会を後にした。エルドアン大統領は、宣誓式の後大統領の旗が掲げられた公用車で国会からアタテュルク廟へ移動した。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る
( 翻訳者:矢加部真怜 )
( 記事ID:35208 )