ラール・ダムとラトヤーン・ダム、空っぽに
2014年08月18日付 Mardomsalari 紙

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 テヘラン州上下水道公社の技術開発担当副社長は「ラトヤーン・ダムは容量の2分の1の貯水量を、ラール・ダムは27分の1の貯水量を有すのみとなっている。故に、テヘラン東部の住民には、今後困難な日々が待っているだろう」と述べた。

 アリーレザー・ノウザリープール副社長は、ILNA(イラン労働通信)のインタヴューに対し、貯水量の点でテヘラン州各地のダムが切迫した状況にあるとの報告に関して、次のように述べた。「ラトヤーン・ダムやラール・ダムでは貯水量が可能な最小限度にまで減少してしまったが、アミール・キャビール・ダムやターレガーン・ダムは、それ程危機的な貯水状況ではない」。

 同氏はさらに、「テヘランに水を供給する複数のダムの昨日の貯水量は、91年の同じ時期、即ち、2年前のモルダード月25日〔2012年8月15日〕に比べて、5億㎥もの違いを示していた〔=5億㎥も減少していた〕」と付け加えた。

 ノウザリープール氏はまた、「住民による節水管理が実践されれば、危機的状況を凌ぐことは可能だが、そうでない場合は、秋にも困難に直面するだろう」と言明した。

 同氏はさらに、「現在、マームルー・ダムの第7浄水施設の稼働に、テヘラン東部の希望の眼差しが向けられている。秋口までに稼働に漕ぎつけるよう、全力を尽くしているところだ」と述べた。

 同氏は、テヘラン州、取り分け東部は特異な状況にあるとした上で、節水管理に真摯に取り組むよう住民に呼びかけた。というのも、雨が降らない状況が続けば、困難な日々が待ち受けているからだ。

 同氏は、「目下、第7浄水施設の稼働計画の他には、ある程度は苦境を乗り越えられるよう、テヘラン市役所の協力を得て、井戸の掘削も進めている」と説明した。

 ノウザリープール氏は「われわれとしても、可能な限り断水や水の配給をせずに済むよう努力しているところだが、それも市民が水の消費をコントロールしてくれることが条件だ。ただし、減圧給水は〔ダムを管轄する〕エネルギー省が実施している選択肢の一つとなっている」と述べた。

 同氏はまた、「使用量の多い水道利用者がエネルギー省の警告に従わない場合には、より厳正に対処するつもりである。つまり、一般家庭以外の水道利用者や軍事施設に関しては、規定量の配水のみを行い、定められた量以上は水を出せないようにするという方法で、使用制限を課すことになるだろう」と強調した。

 この当局者はさらに、

現在、ラール・ダムとラトヤーン・ダムの2つを合わせた使用可能な貯水量は7500万㎥である。すなわち、ラトヤーン・ダムでは8500万㎥の貯水容量のうち4000万㎥、ラール・ダムでは9億5000万㎥の貯水容量のうち、たった3500万㎥の水があるだけだ。つまり、両ダムの貯水量はすでに空っぽになっているのであり、降水と、当然のことながら住民の協力によって解決されねばならない状態にあるのだ。

 と言明した。

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( 翻訳者:赤城颪雷来 )
( 記事ID:35213 )