ガザ:96名の画家が惨状を描く
2014年08月29日付 al-Hayat 紙

■96人の風刺画家に描かれたガザ

【ラマッラー:バディーア・ズィダーン】

マフムード・ダルウィーシュ博物館のガリラヤ・ホールで行われている風刺画展「われわれの描くガザ」に入れば、世界的な風刺画家を含めた多くの国の芸術家たちおよそ96名の手になる、強烈で驚嘆すべき数多くの作品の前で足を止めずにはいられないだろう。

これらの作品の中には、「カップ」という名で知られる世界的なスペイン人芸術家の作品も複数含まれている。彼は自身の絵の中で、歴史的なシャトルでの旅の中で、米宇宙飛行士たちが月面に米国の旗をたてる有名な一場面を風刺して模倣し、イスラエルの占領兵たちが占領国の旗を掲げ、それをガザ市民の死体の間や上にたてようとする様子を描いた。

その(カップの)絵画の近くには、キューバ人の世界的芸術家アンヒル・ブレゴンの作品のコーナーとなっている。彼の作品は、パレスチナ人詩人マフムード・ダルウィーシュの祭壇近くの壁を占めるだけでなく、展覧会の入場者イマジネーションの大部分さえを占め尽くしてしまうのである。なぜなら、巨大なミサイルが、まさにそれによって殺されるのを待つ人々の上に落ちていく様子が描かれているである。これは、この数日間でガザの人々が体験した、死を予期する瞬間を描写している。

また、モロッコ人風刺画家フダー・バカーリーは、まるでハリウッド映画のガイコツのような顔をした母親がまだ息があるわが子を抱きかかえ、「私たちの子供を救って」と英語で訴えている絵画を描き、「われわれの描くガザ」展入場者の視線を引きつけた。

(後略)

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( 翻訳者:伊牟田彬裕 )
( 記事ID:35215 )