デミルタシュHDP党首「トルコもPKKに武器供与を」
2014年09月02日付 Hurriyet 紙


国民の民主主義党(HDP)のセラハッティン・デミルタシュ共同党首は、İŞİD(ISIS、イラク・シリア・イスラム国家)を指し、「現地でより多くPKK(クルディスタン労働者党:非合法組織)が戦いを繰り広げている。トルコは、PKKが武器供与を要求した場合どう対応するのかを考えねばならない。和平を結ぶというのに、どうしてだめなのか。取るに足りない事のように聞こえるかもしれないが、İŞİDの蛮行に対してPKKは戦っている。トルコにとっても平和がもたらされ、PKKはトルコに対し武力放棄するのであれば、武器供与がなぜだめなのか」と述べた。

TBMM(トルコ大国民議会)で記者団と話したデミルタシュ共同党首は以下の事を伝えた:

■ 出版させよ

「透明化を目的としてオジャランはイムラル島での会談を書籍化し出版するよう求めた。我々の覚書或いはそれより詳細な記録を政府が所有している、我々は出版するよう提言した。一部出版社(アイドゥンルク社)で「会談覚書」という名称で出版された文章の殆どが新たにつくられたものであり真実と無関係である。

『解決プロセスにおいて首相に責任がある』と言及された。大統領はそれに続く。エルドアンは自らが統制権を持てるよう要求している。一方、書面として「それを予定に組み込んだ」との言及は一切ない。10月或いは11月に議会に提出される諸法がある。対テロ、表現の自由、恩赦ではなく帰還を包括する試みとなるかもしれない。我々は、第一歩として記者ら、知識人らがオジャランと接触を持つ事を求めている。

我々は大統領制は我々が賛同していない政体であると言明した。「我々はエルドアンが大統領であると宣言する」というような大統領制はあり得ない。交渉の要素とするのであれば我々は容認できない。協議プロセスに交渉の要素はあり得ない。

■ バユクKCK共同代表は革命主義者

(ジェミル・バユクKCK共同代表の「HDPはあまり重要でないアプローチから身を引くべきである。例えば、ベイオールにある集団が存在する」という発言に関して)HDPはトルコにおいて政治のプロであり、最も熟知している政党である。ジェミル・バユク共同代表は40年来の革命主義者である。彼は提言をしており、誤りがあれども、私たちは評価している。但し、我々は鵜呑みにして実践するというような事はしない。バユク共同体表は酒場談義の域を出ない政治理念について言及している、つまり『ベイオール左翼路線』というものが存在する。トルコ左翼運動はここから脱出しなければならない。HDPも距離を取るのであれば、この政治理念から距離を取りながら表にでなければならないと言う風に私は理解した。」



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:35250 )