米国が「ダーイシュ」との「戦争」を宣言
2014年09月11日付 al-Hayat 紙


■オバマ大統領、9月11日の記念日に「ダーイシュ」との「戦争」を宣言

【ワシントン:ジョイス・カラム;ロンドン、カイロ、バクダード:本紙】

ホワイトハウスは、バラク・オバマ大統領が二聖モスクの守護者、サウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王と電話連絡をとったと発表した。これは大統領が国家安全保障会議のメンバーとの会談、9・11同時多発テロの13周年記念前日の演説を行う直前のことであった。オバマ大統領は今日未明、米国が「イスラーム国」(ダーイシュ)とテロ組織に対して今後実行する措置について演説を行った。また、米国とサウジアラビアの電話会談が行われたのは、ジョン・ケリー米国務長官が、アラブ諸国およびトルコの外務大臣と、「ダーイシュ」打倒につながる必要な戦略について議論する会談のためジェッダに向かう前日であった。なお、米政府はリヤドを「ダーイシュ」及びテロとの戦いにおける中心的・戦略的パートナーとみなし、シリアとイラクの安定強化におけるサウジアラビアの積極的な役割に期待している。

また今週オバマ大統領に随行した会議出席者の1人は、中東現地時間の今朝の大統領の発表を、つまるところ「戦争演説」であると概括し、それは『ワシントン・ポスト』紙が述べたように、「イスラーム国」に対する作戦拡大の一環として、シリアにおける軍事攻撃の扉を開くものである。一方、オバマ大統領の演説に先立って、ケリー国務長官はバグダードで、「今後、イスラーム国に対抗する戦略を発表するが、それは明確な戦闘計画である」と述べた。また同時に、イスラーム国に対する中東の協力体制のため、サウジアラビアがケリー国務長官および湾岸協力会議(GCC)、エジプト、トルコ、ヨルダンの各国外務大臣を招いての特別会議の準備を整えている。

(後略)



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:土屋実咲 )
( 記事ID:35316 )