アラブ諸国およびトルコが米国の計画を支持、「ダーイシュ」の暴力から「世界を守る」
2014年09月12日付 al-Hayat 紙
■アラブ諸国およびトルコが米国の計画を支持、「ダーイシュ」の暴力から「世界を守る」
【ジェッダ:イナード・ウタイビー、ムアーズ・ウムリー】
イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ、ISIS)との対決に向けてジェッダで開かれた特別会談の参加国は、イスラーム国に戦争を仕掛け同組織への資金流入を食い止めるための米国の計画を支持するとともに、アラブ諸国の団結と自律性を強調した。一方、ジョン・ケリー米国務長官は、同会談に出席したアラブ諸国が「共同声明を作成した」と述べ、「これらすべての国はそれぞれ自国の役割を果たさねばならない」と指摘した。また、同国務長官は、「われわれはダーイシュの暴力からあらゆるコミュニティを守るべく、世界全体の安全を確保するよう働きかける」と述べ、テロリストの掃討において二聖モスクの守護者たるアブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィーズ国王の役割が重要であるとした。地域問題を扱ったジェッダでの会談では、閉幕時の声明において、イスラーム国との対決はシリアを除きイラクにのみ限ることが重要視された。参加国もまた、すべての国が「イラクのイスラーム国」との対決に向けた包括的戦略に貢献することで一致した。その貢献とは、近隣諸国からの外国人戦闘員の流入阻止、「イラクのイスラーム国」および他の過激派集団への資金流入の阻止、これらテロリスト集団の憎むべきイデオロギーの拒否、残虐行為を犯した者どもを締め上げ、彼らの法の逸脱に終止符を打つことなどであり、その他、人道救援活動や「イラクのイスラーム国」の蛮行にさらされている居住地域への支援も含むものとされた。またこれと並行して、復興・再生支援や、イラクのイスラーム国による最大の脅威に直面している諸国を支援し、それがうまくいった場合、「イラクのイスラーム国」に対する共同軍事行動の一翼を担うよう促すことにも貢献する。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:辰巳新 )
( 記事ID:35328 )