イラン車という名の中国車(2)―制裁は加速化要因に過ぎない
2014年09月04日付 Jam-e Jam 紙
同様の記事を報じたニュースサイト(http://rooykard.ir/vdcicwa32t1az.bct.html)より
【ジャーメジャム・オンライン】イラン自動車産業の専門家であるモスタファー・ママガーニー氏はこの問題[イランの自動車産業が中国製自動車部品のモンタージュ生産(組立生産)業と化している問題]について、本紙のインタビューに答えて次のように述べた。
「トヨタ、FIAT、フォルクスワーゲンのような信頼できるブランドや、キアやヒュンダイといった韓国車との共同生産や製品のモンタージュ生産[部品組立生産]にどうして取り組もうとしないのか」というのは自動車メーカーに対する最大の疑問である。
同氏は次のように付け加えた。
輸入韓国車がイランの市場で支配的になったといっても、生産技術の移転や、モンタージュの生産ラインの稼働は、ほとんど見られない。例えば、ヒュンダイはまだどの車種もイランでモンタージュ生産を行っていないが、キアは2種の自動車のモンタージュ生産を決定した。
ママガーニー氏はまた次のように述べた。
おそらく、一部の自動車メーカーが中国車へと舵を切った原因の一つは制裁だろう。しかし、制裁以前にもイランにおける中国車のモンタージュ生産は始まっていた。むしろ、制裁の開始がこうした流れを一層加速させたと言えるのである。
同氏はまた次のように付け加えた。
もう一方で、イランの自動車会社は、なぜ中国車モンタージュ生産の長期契約にサインしたのか」を問う必要がある。制裁が今後長らく何年もにわたり続くとでもいうのだろうか。だから、中国との長期提携を考えているとでもいうのか。果たして自動車会社は、本格的な制裁が解除された後に、品質の保証された自動車ブランドとの提携を模索する準備があるのだろうか。この問いへの答えは、全くもって分からない。
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( 翻訳者:アナヒト )
( 記事ID:35348 )