トルコ経済の減速を反映するとともに、発展した経済において、失業率の基準として認められている“非農業部門失業率”は2011年以来初めて12%を超えた。
バフチェシェヒル大学経済社会学研究センター(Betam)のセイフェッティン・ギュルセル教授、ズムルト・イマームオール博士と、アイシェヌル・アジャル研究員によって準備された“失業は急激に増え続けている”というタイトルの調査ノートには以下のように書かれている:
「季節的な影響を排除した労働力データによると非農業失業率は、2014年6月期は前期比で0.5ポイント増加し、12%台に達した。この期間において、サービス業以外のすべての部門において雇用の喪失が見受けられた。非農業労働力における増加を平衡化する雇用が生み出されなかったために非農業失業率がこの期間に増加し、非農業失業率が2011年1月以来初めて12%にまで上がった。」
Betam調査ノートには、「トルコ統計機構(TÜİK)が発表した労働力データによると、2014年6月期は、前年同期比で非農業労働力が5.9%に当たる128万8000人、非農業雇用が4・6%にあたる90万4千人、非農業失業者数も年に38万4000人増えた」と記載されている。
■成長の減速は労働力に反映された”
これによると、年ごとの変化は、非農業雇用における増加が非農業労働力と比較し減速していることを示している。ここ2期間の非農業労働力は100万を超えて増加する一方、非農業雇用の増加は100万以下にとどまり、それによって失業率に増加が見られた。
Betam調査において”データは成長に見られる減速が労働力市場に反映していることを示している“ことが確かめられた。
■トルコで失業率は高まる一方
İntegral動産評価会社アナリストのイェズダン・アイドゥン氏も、“トルコで失業率は高まっている”と言うタイトルの報告書で「去年の同じ時期に雇用率が47.4%であった一方、2014年の6月期には雇用率が46.7%に下がり、雇用主の数が2億5658万6000千(注:原文まま)であった」と述べた。
アイドゥン氏は「季節の影響を排除した雇用数が前期比で9万6千人減った2014年6月の雇用率は、0.2ポイント減少の、45・4%となった」と述べた。
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:桑迫静香 )
( 記事ID:35357 )