【ジャーメジャム・サラー】マフムードは彼の友人を、禁断の愛のために殺害し、その遺体を燃やした[※1]として逮捕された。彼は二週間前、テヘラン州の刑事裁判所113支部で、被告人席に着いたが、殺人に関連して自身が認めた一連の事柄は、実際にはみんな嘘だと主張している。タペシュ[※2]によるマフムードへのインタビューをご覧いただきたい。
訳注1:「最後の審判」後の復活を信じるイスラームでは、死者は原則として土葬される。火葬は、処刑された犯罪者などに対して行われる措置ともされ、遺体を火にかけることは死者を著しく貶める行為として認識される。
※訳注2:「タペシュ」(「ドキドキ、ハラハラ」の意)は、ジャーメジャムの大衆タブロイド版的付録。
―君は友達を殺して、彼の遺体を燃やしたとして起訴されたけど、この容疑を君は認めているのかい?
いいえ、僕は認めてません 。 僕は誤って逮捕されたんです。僕はやってません。逮捕された当初も、この殺人は僕には関係ないし、誰がファルハードを殺したのかも全く知らないと言いました。
―どうして君が疑われたの?
僕が他の人たちよりもファルハードと親しかったからです。だから彼が殺されたことについても、僕が何か知っているに違いないと思われたんでしょう。逮捕されたとき、何の理由も証拠書類もないのに、「お前が殺ったんだろう」と言われました。
―でも、証拠はあるじゃない。君の携帯電話には、警察が君を疑う理由になったショートメッセージがあった。そのメッセージには、君がファルハードを殺したって書いてあったんでしょ?
そのショートメッセージがどこから来たかなんて知りませんよ。判事さんにもこのメールは自分には関係がないし、誰かがそれを僕に送ったからといって、僕が殺人犯だっていう証拠にはならないじゃないかと言いました。
―そのショートメッセージには、なんて書いてあったんだい?
それは、ファルハードの奥さんからのもので、「ファルハードを殺したの? 死体は始末した? もし警察に捕まったら、私たち、もうおしまいよ。死体は必ず始末して」・・とか、なんとか書いてありましたよ。
そんなメッセージが届いているのに、捜査員たちに君を疑うなっていうのかい?
ダンナを殺された女性が誰かにメッセージを送る。しかも、自分のダンナをどうやって殺したのか、と尋ねている。それでも、警察に君を疑うなと?
刑事さんたちは、いったい何があったのか、彼女には直接聞けなかったんでしょう。どうして僕が逮捕されなきゃならないんだ。そもそも あのメッセージは、おそらく 間違って僕に送られたものだったのに。
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( 翻訳者:ぐんまーのおみぜるふ )
( 記事ID:35407 )