ドラキュラVSメフメト2世を描く米映画、まもなく封切
2014年09月25日付 Radikal 紙


来週(9月29日の週)、現在まで語られてきたあらゆるドラキュラの物語を網羅する映画作品が公開される。最近人気の「誇り高きヴァンパイア」という設定となる映画『語られていないドラキュラ』(トルコ語タイトルDracula: Başlangıç)で、ドラキュラとメフメト2世の対決が展開される。

10月3日に公開されるこの映画は、ドラキュラのストーリーに独特の視点で迫る。ファンタジー要素を持つこの作品では、ドラキュラが超自然パワーによりオスマン軍から民衆(土地)を守るストーリーが語られる。「時に、世界は新しいヒーローではなく、モンスターを必要とする」とのキャプションで映画は始まり、ドラキュラが自身の家族、民衆(土地)を守るため、ヴァンパイアになることが語られる。串刺公ヴラドで知られるワラキア公ヴラド3世の物語は、ブラム・ストーカーの小説『ドラキュラ』を原作とする。映画は、あらゆるドラキュラの物語を、歴史的・空想的視点で織り交ぜたものとなっている。

歴史上、ヴラド3世は1456年オスマン軍の捕虜となり、その後、故国ワラキア公国の君主に任命された。当初、オスマン帝国に税を納めていたヴラド3世は、その後数十年にわたり反抗した。この後、欧州同盟に加わったヴラドは、捕えた兵士に熾烈な拷問を行ったことで歴史に名を残すことになる。この拷問で最も有名なのは、敵を杭に張り付け、血を吸うことであった。このことから『ドラキュラ』の異名で語られるようになったヴラド3世は、その後、オスマン帝国により首を取られ、処刑されたとされる。ただ、伝説ではドラキュラは死なず、黒魔術に長け、ヴァンパイアになったという。今日、ルーマニア領内のトランシルヴァニアでは、今でもこの物語が伝承されている。

映画のキャストは、ドラキュラをルーク・エヴァンス(「ホビット竜に奪われた王国」)、メフメト2世をドミニク・クーパー(「キャプテン・アメリカ」)が務める。映画のオリジナルサウンドトラックは、最近、「Everybody Wants To Rule The World」が世界中の音楽賞を総なめにしてきたシンガーLorde(ロード)が担当する。

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( 翻訳者:山根卓朗 )
( 記事ID:35420 )