シリア・トルコ:エルドアン大統領、アサド政権の転覆を求める
2014年10月02日付 al-Hayat 紙
■エルドアン大統領、アサド政権の転覆を求める
【アンカラ:ユースフ・シャリーフ、ロンドン、ベイルート:本紙、AFP】
トルコのレジェプ・タイイプ・エルドアン大統領は、ワシントンによるシリアのバッシャール・アサド政権打倒の承認を条件に、「イスラーム国」(ダーイシュ)に対する国際・アラブ有志連合に参加するとの姿勢を示した。これに先立ち、トルコ国会では、シリアとイラクにおける作戦遂行のため軍に対する権限付与を採決した。一方、有志連合の戦闘機はダーイシュによるクルドのアイン・アラブ市(コバーニー)への進軍を阻止するため、ダーイシュ拠点を空爆した。
エルドアン大統領は昨日の国会演説の中で、同盟国の軍隊がトルコ政府の忠告と協力なしに「何も実現できない」と主張し、「トルコはシリアの体制打倒、シリアの統合維持、そしてすべての国民を含む立憲制と議会制の奨励を優先し続ける」とも加えた。
エルドアン大統領は、シリアの体制転換を通して、現行の作戦がシリアの危機の抜本的解決を含む必要性があることを改めて強く指摘、ダーイシュ殲滅(せんめつ)をめざす有志連合のバランスのなかからシリアを排除すべきと批判した。そして「トルコは、中途半端な問題解決またはその場しのぎの問題解決のために、他の国々によってトルコが利用されることを認めない」と付け加えた。さらに、もしトルコがダーイシュに対するこの作戦の目的に合意し、なおかつ北大西洋条約機構(NATO)と各国の有志連合に提出された見解に同意したら、あらゆる支援を提供する用意がある、と付言した。(後略)
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Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:三上耕作・藤田真伍・福島大智 )
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