トルコのシリア政策は変わって来ている
2014年10月05日付 Radikal 紙


国民の民主主義党(HDP)のシュルナク県選出国会議員である民主社会会議(DTK)のセルマ・ウルマク共同代表は会談したダヴトオール首相が対話に対しオープンであること、彼がコバーニーの住民らに無関心ではいられないだろうと話したことを述べ、「政府はシリアに対し政策を変更していると理解されている。我々はこれを非常に前向きな姿勢だと考えている。このはじめの一歩は民主統一党(PYD)の共同党首との会談であろう」と語った。

コバーニーでイスラム国の包囲と衝突が続く一方で、HDPのセラハッティン・デミルタシュ共同党首とともにアフメト・ダヴトオール首相と会談したHDPシュルナク 県選出国会議員のセルマ・ウルマクDTK共同代表は、PYDのサリフ・ムスリム共同党首が4日、トルコを訪問し政府と交渉を行ったことと、政府のシリア政策を評価した。ウルマクDTK共同代表はPYDのサリフ・ムスリム共同党首による1年ぶりのトルコ訪問を前向きな進展として評価していると述べた。またPYDのムスリム共同党首がトルコを訪問し、交渉を行ったことは重要であるとし、以下のように話した。

「なぜならトルコが身近にある問題に対して無関心であることは不可能であり、そのようなことは予想もできないことであり、そのうえ正しいことでもなかった。そのためこの交渉が実現することが必要だった。それも実現した。今後が重要だ。今後トルコがどのような態度をとるか、彼らがPYDやそこの拠点の幹部との会談を続けるか、 関係を進展させるかどうか、これが実際に反映されることが重要である。我々はこの会談を重要で、有意義なものだとみなしている。」

■我々は実際に首相が対話に対しオープンであったところを見た

セルマ・ウルマクDTK共同代表は実現したダヴトオール首相との会談の詳細を説明し、以下のように述べた。

「首相との会談で話題になった。我々は首相がこの問題における対話に対し、オープンであること、彼が問題に対し無関心ではいられないだろうということがわかった。彼はISISの側にいる人々に関する認識から非常に大きな不安を覚えていることを示し、反対に『我々はコバーニーの住民のそばにいる。だからできる限りのことをしているし、これからもそうするつもりである。』というようなことを話した。彼らはPYDに関し若干の批判も述べた。我々もこれの最も良い方法は対話を行うことだと述べた。首相のこの会談前後の発言は異なっていると思う。アプローチの変更を見ることができる。たとえば私は首相の『我々はコバーニーの陥落を許さない』という発言を本当に重要視している。これをひとつの政策の兆候や表れとして見る必要がある。政府はシリアに対する政策を変更していると理解されている。これはとても重要だ。我々はこれを前向きな姿勢だと考えている。ひとつの政策の転換があり、このはじめの一歩はPYDの共同党首との会談となるだろう。」



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:星井菜月 )
( 記事ID:35493 )