イラン国境で国際貨物輸送トレーラー問題
2014年10月12日付 Zaman 紙


国に入るトルコの国際貨物輸送トレーラーに発信器を付けて、トレーラーのトルコ国内と世界での運行を追跡していたことが明らかになったイランは、現在もトルコと輸送の通行料金について張り合い始めた。

イランが以前から適用している通行料金の適用をトルコが開始したことを受けて、イランは、国際輸送貨物から徴収する通行料金を2倍に増額した。トルコ側でも同時に通行料金の値上げをすることによって、国境の税関の両側で国際貨物輸送トレーラーが長い列をなした。

トルコは、トルコ国内を通過する国際貨物輸送トレーラーから、今日まで全く通行料金を取っていなかったが、イランは以前からイラン国境を通過してトルコに物資を輸送する国際貨物輸送トレーラーから750ドルの通行料金を徴収していた。10月10日にこの不当な適用に対抗してトルコは、イランの国際輸送貨物トレーラーから同額の通行料金を徴収し始めた。これを受けてイランは、昨日の朝から、通常750ドルであった通行料金を倍にして、トルコの国際貨物輸送トレーラーから1,500 ドルを徴収し始めた。トルコ側も9時30分以降イランから来た国際貨物輸送トレーラーから徴収していた通行料金を同じく倍にした。ここ24時間以内で行われた増額の応酬の結果、イラン国境にあるギュルブラク税関の双方で国際貨物輸送トレーラーが長い列をなした。

イランとの間で生じている問題について話した国際輸送協会執行部委員長ファティフ・シェネルは、「トルコは初めて、『お前が通行のために料金を取るならば、俺も取る』と言った。イランはこれにある意味で対抗して、100%の値上げを行った。協会としてこの決定には反対である。イランと特に[中央アジアの]トルコ系諸国への輸送と貿易は、イランの「公正さ」に依拠せざるを得ない。不平等な行為のためにイランへの輸送が不可能となるのと同時に、トルコ系諸国への入国も不可能な状態になった。」

シェネル氏は、2013年にこの理由でトルコ系諸国に向かう1万3,800台のトルコの国際輸送貨物トレーラーが積荷をイラン国境でイランのトレーラーに積み替えて戻らなければならなくなったと述べた。

シェネル氏は、あらゆる困難を念頭においてイランに入ったトルコのトレーラーもイランからトルクメニスタンに入るjリュトフアバード税関で15日前から入国できないとし、「イランが、トルコから来たトレーラーを待たせて、自国輸出品を載せているイランのトレーラーを優先している。1日あたり200台通過できる税関で僅か30-40台のトルコのトレーラーを通過させている。現在15日間待っているトレーラーもある。私達が待っている間、イランのトレーラーは3-4回トルクメニスタンを往復することができる」と述べた。

シェネル氏は、イランの国際法違反が原因でギュルブラクにおける危機がさらにひどくなると予想しているとし、「この問題は、単なる輸送の問題ではない。トルコの輸出とトルコ系諸国との現在および将来の貿易関係にとって重要な意味を持つ問題である」と口にした。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:新井慧 )
( 記事ID:35545 )