野菜、果物、今冬は「お寒い」状況に
2014年10月12日付 Hurriyet 紙


全国青果仲介・卸売連盟(TÜMESKOM)代表、ブルハン・エル氏は、悪天候および、シリアやイラクといった国々での混乱が原因で、冬の野菜や果物の価格が上昇していると発表し、「現在、昨年比で20%ほどの価格上昇がみられます。11月以降さらに上昇し、冬全体で40%の上昇に到達すると予想されています」と述べた。

 エル代表は、アナトリア通信に行った発表で、市場ではすでに夏野菜・果物に代わって、冬の生産物が流通していると述べた。シーズンの初め以来の悪天候が原因 で、生産不足や価格上昇が起こっていると指摘し、「十分な降水量がありませんでしたし、降った雨も生産物に被害をもたらしました。このため、 夏の生産物にも価格上昇が起こりました。同様の状況が現在、冬野菜・果物にも生じています」と話した。

■「イラクやシリアへの輸出が半分に減少」

 輸出面でも問題が生じていると言うエル氏は、次のように続けた。「トルコの主な輸出先としては、シリア、イラク、レバノン、その他の中東諸国、ロシア、 ブルガリアなどの近隣国が挙げられます。しかし、特にイラクやシリアで起きた出来事は、この地域への我が国の輸出を半分に減らしました。こうしたあらゆる悪条件は、必然的に値上げとして生産物に反映し、今後も反映し続けるとみられています。現在、昨年比で20%ほどの価格上昇がみられます。11月以降さらに上昇し、冬全体で40%の上昇に到達すると予想されています。この上昇は、野菜にもオレンジにもみかんにもみられるでしょう。」

■「トマトは60%上昇」

 エル代表は、一部の生産品は旬で豊作にもかかわらず、価格にプラスに反映していないと述べ、次のように説明した。「例えば現在、じゃがいもが旬です。畑では豊作ですが、価格は下がっていません。通常であればこの季節、じゃがいもの価格はさらに低くなければなりません。玉ねぎや柑橘類も豊作ですが、価格は高くなっています。一部の生産品においても、生産段階における問題が生じています。例えば、トマトの生産は様々な理由で落ちており、価格が上昇していま す。トマトは一ヶ月前と比べて、60%上昇している状態です。[キロあたり]1,5リラから2,5リラ(約117円)に到達しました。つまり、今年はあらゆることが価格面でマイナスに 反映したということです。」

 運用規則の変更以降、青物市場で問題が生じるようになったと述べるエル代表は、「以前は全ての生産品が市場に流れてきていました。今はもう違います。青物市場に生産品が来ないのです。生産は落ちています。このまま続けば価格が下がるのは非常に困難です」と話した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:小川まどか )
( 記事ID:35547 )