ダーイシュ司令官「クルド人たちが生き残るための条件」
2014年10月08日付 Jam-e Jam 紙
【ジャーメジャムオンライン】ダーイシュ司令官は、コバーニー占領後、次のように発言した。
クルド人はムスリムではない。もしイスラームのカリフ制を受け入れて、ムスリムになるか、[異教徒として]人頭税を支払うなら、安全は確保されるだろう。しかし、そうでない場合は、死が待ち受けている。
ファールス通信によれば、コバーニー攻略作戦に加したタクフィール主義テロリスト集団「ダーイシュ」[※イスラーム国]のある司令官は、発言の中でクルド人を非ムスリムと見なし、次のように述べた。
クルド人はムスリムではないので、我々は棄教者たち[シーア派信者たち]、ヤズィーディー教徒、キリスト教徒に対して実行した命令を、クルド人らに対しても行うことになるだろう。
同司令官は自らを「アブー=ハーリド・アブドゥッラー」と名乗り、 続けて次のように発言した。
クルド人は拝火教のイラン系民族であるが、彼らがアラブの地で何をしているのか私には分からない。
同司令官はさらに発言を続けて、次のように述べた。
我々はモジャーヘディーン[ダーイシュの戦闘員ら]に、クルドの女性や娘たちはヤズィーディーやキリスト教徒の女性や娘たちと同様に扱うよう命令した。
アル=ハーリド司令官はまた次のように述べた。
しかし、イスラーム国に逆らおうとするクルドの男たちについては、彼らの血が流されることも許される。そして、奴らの妻や娘たちとは、モジャーヘディーンが、夫婦関係〔原義は、一時婚も含めた婚姻契約〕を結ぶことに何の障害もない。[※1]
※訳注1:イスラーム国に抵抗するクルド・コミュニティの女性たちが性的略奪の対象となることも妨げない、と述べている。
テロリスト集団ダーイシュの司令官は次のように強調した。
サウード家の手に落ちた聖なる御所「メッカ」と「メディナ」の解放は、イスラーム国の使命とされた。この聖なる地は早期に解放されるであろう。
また、同司令官は次のように述べた。
最終的に、イスラーム国の《カリフの館》[※すなわち首都]は、聖なる都市メッカとなるだろう。
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:アナヒト )
( 記事ID:35551 )