イスラエル:「イスラーム国」戦闘員のヨルダンへの潜入を懸念
2014年10月21日付 al-Hayat 紙


■イスラエル政府高官:「イスラーム国」戦闘員のヨルダンへの潜入を懸念

【被占領地エルサレム:アーマール・シハーダ】

イスラエル治安機関は「イスラーム国」のヨルダン領内への潜入を懸念している。

イスラエルメディア筋は「ヨルダンは現在、北部からは「アル=カーイダ」、東部からは「イスラーム国」に取り囲まれている形だ。しかしシリアとは異なり、アブドゥッラー国王やヨルダン政府高官はそれぞれの国境地域において各部族の利益の保護する方策の実行に成功している」という行政高官の言を伝えた。この高官はまた、「ヨルダンは域内の他国と比較して、諜報や治安機関が強力である。その結果、われわれはヨルダンとの国境にフェンスを設けないのである。ヨルダンの優秀な諜報機関、治安部隊、各方面に根を張る部族体制が、130万人のシリア難民や50万人のイラク難民、さらにはパレスチナ人を抱えるヨルダンにおける重大な人口動態面での調整の取り組みを成功へと導いた。」と述べた。

イスラエル政府高官が「ハアレツ」系ウェブサイト「ワッラー」に向けた会見で、ヨルダンがイスラエル国境付近での軍事行動の実施を禁じることを明らかにした。また、ヨルダン治安部隊と諜報機関は、東部国境線上のフェンス設置に関するイスラエル政府の計画変更するための起点を設けることとなったことにも言及した。

イスラエル政府高官は、「ヨルダン人の力を侮ってはいけない。われわれは彼らと巨大な秘密の関係を築いてきた。一方では、地域とヨルダン国境において起こっていることを鑑みると、極めて危険な結果がもたらされる可能性があるが、また他方では内部勢力を考慮することで(ヨルダンが)安定の源であることを理解できる。ヨルダン人はわれわれの犠牲を軽減してくれるのだ」と述べた。

イスラエル政府高官は、「イスラエルはこの前線で起こっていることや、ベニ・ガンツ軍総司令官が指揮する北部国境での準備状況に常に用心深く備えている。またヨルダンとの国境の三角地帯もその対象であり、さらなる注視をしている所だ」とも伝えた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:谷山ひかる )
( 記事ID:35659 )