シリアのコバーニーで起こっている戦闘によりシャンルウルファの観光客数が減っている。しかし事件を追跡するためにコバーニーの町にやってくる外国人報道陣と治安部隊によりホテルは満室状態だ。特に5つ星のホテルで週末に空室を見つけるのは困難である。
シリアのコバーニーの町で戦闘が続く中、シャンルウルファでは興味深い展開が起こっている。シャンルウルファには年間65万人の観光客が訪れるが、旅行会社がツアーをキャンセルする一方、5つ星ホテルが外国人報道陣と治安部隊で満員になっている。週末、シャンルウルファの多くのホテルで空室を見つけるのは不可能だ。シャンルウルファ商工会議所のエユップ・サブリ・エルテキン会頭は、シャンルウルファは観光の点で重要な町であると話し、「今年30万人の観光客をとらえるのは困難です。しかし町のホテルは満員です。報道陣と治安部隊がやってきたシャンルウルファでは空室を見つけるのは不可能です」続けた。
■観光客が30万人に落ちた
エユプ・サブリ・エルテキン会頭は、国境で事件が起こる前は、シャンルウルファには年間65万人の観光客が来ていたと説明し、次のような情報を伝えた。
「シャンルウルファの観光客数は年間約20%増加していました。しかし、9月、10月、11月、12月にシャンルウルファに観光客を連れてくる旅行会社はツアーをキャンセルした。町の経済面に大きな影響をもたらしました。しかしホテルはまだ満室です。なぜなら事件を追跡するためシャンルウルファを訪れる報道陣と治安部隊がホテルに残っているからです。現在、町で空室のホテルを見つけるのは困難です。ですが観光客数は今年30万人に後退するでしょう。これは我々にとって大きな損失です。」
■損失は抑えられた
デデマン・シャンルウルファ・ホテルのベラティ・トゥンジェル支配人は、旅行会社が事件後に休日ツアープログラムをキャンセルしたと話し、次のようにコメントした。「都市中心部として、事件から最も影響が少ない場所の一つです。しかしながらツアーの類いは安全を理由にキャンセルされています。にも関わらず、同時に国内や外国の多くの報道陣からの強い需要があり、ホテルに大きな活況をもたらしました。予約の損失は、このあらたな需要により、短期間で解消できました。」
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:35670 )