◼︎シナイ侵略によりガザとの緩衝地帯設置へ
【カイロ:ムハンマド・サラーフ】
エジプトは昨日(25日)、シャイフ・ズワイド市(シナイ北部)南部の軍部拠点をターゲットとしたおととい(24日)のテロ攻撃による犠牲者の葬儀で悲しみに暮れた。これにより、兵士数十名が死傷した。
これを受け、エジプト政府は、シナイ北部に3カ月の緊急事態を宣言した。また本紙は、同政府がシナイの武装集団を追い詰めるための軍事作戦を強化し、緊急事態宣言の出ている国境地区に補強部隊を送る予定であるとの情報を得た。この地区は、イスラエルとの和平協定によってC地区とされる立ち入り禁止区域であり、軍が駐留している。
同じく、複数の情報筋によれば、エジプト政府は、ガザ地区にかけて約3キロに及ぶ国境緩衝地帯の設置を決めたということだ。アブドゥルファッターフ・スィースィー氏は、攻撃実行への外部支援の発覚後、ガザに対しても関与の疑いを示唆しており、「国家や軍を転覆させようとの目論みをもつ陰謀」のあることを警告した。
またこのテロ事件は、国際的に広く反応を呼び起こし、アラブおよび世界各国政府がこの事件を非難するとともに、エジプトのテロとの戦いに対しての支援を提供した。
(後略)
本記事は
Asahi 中東マガジンでも紹介されています。
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( 翻訳者:宮﨑愛 )
( 記事ID:35679 )