エスファハーン連続酸通り魔事件に隠れた手—アシュタリー司令官、4名の女性の被害を確認(下)
2014年10月19日付 Iran 紙

 一連の酸通り魔事件では、襲撃犯は二人の男で、彼らはオートバイに乗って一人で運転していた女性らの車に近づき、完全に開いていたか、半開きになっていたウィンドウに向けて、二リットル容器に入った酸をかけたとされる。彼らは被害者らの「熱い、熱い」という叫び声による混乱の中、逃走している。

 ネダー(27歳)は〔エスファハーンにある〕「花庭園」の近くで酸かけ魔の標的となった。この女性は母親に電話をかけようと脇に車を止めたときに、「熱い、熱い」という叫び声を発した。この酸通り魔事件は二週間前に発生したもので、現在ネダーは、目、首、手足に被害を受けている。オートバイに乗った二人の男について、彼女は一瞬目撃したものの、いまだ何者か分からずにいる。そしてなぜ、彼らが酸の詰まった容器を自分に向けてふりかけてきたのかも。

 警察の捜査によると、ネダーは人から恨まれるような人物ではないという。父親は、女性は礼拝をよくする敬虔な娘だと主張しており、もちろん、家族や隣人への現地調査でも、公園での酸通り魔事件の被害者は信心深い女性だったことが示されている。そして彼女は〔よく分からない理由で〕、帰宅途中にバイクに乗った犯人らの襲撃を受けたのだ。

 医師らはネダーを診察した後、「女性は手術を4回受けなければならない。そして残念なことに、片方の目は完全に失明し、もう片方の目の回復の見込みも、20%から30%しかない」と発表している。

〔‥‥〕

4件の酸通り魔事件を確認

 イラン警察長官代理のホセイン・アシュタリー司令官は、警察の設備・装備品の展示会であるIPASの開幕式の傍らで、「この酸通り魔事件では、互いに関わりのない4人の女性が被害を受けた。エスファハーン警察は、科学的な情報収集活動により手がかりを掴んでいる。我々は酸かけ事件の犯人らの足取りを追跡し、逮捕することを望んでいる」と語った。

 同氏は続けて、「酸かけ魔らが襲ったのはヘジャーブの乱れた女性たちだったとの噂について言っておかねばならないのは、襲撃の対象となった女性たちは特定の層に属しているわけではないということだ。警察は現在、事件の動機を捜査中である」と述べた。

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本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:TYN2010 )
( 記事ID:35698 )