炭鉱事故責任者、追悼を表明
2014年10月28日付 Hurriyet 紙

カラマン県の炭鉱で起こった地下水流入事故に関して、炭鉱所有者のサッフェト・ウヤル氏の甥シャーヒン・ウヤル氏は「お悔やみ申し上げます」と述べた。親族1人も炭鉱にいたと言うウヤル氏は、親族は水を恐れ逃げたが、ほかの労働者は気に留めなかったと話した。ウヤル氏は、「『逃げる者の母は泣かない』という格言があるでしょう、逃げる者もいれば、何が起きるというのか(大丈夫だ)と言う者もいる。ひどい事故になってしまった。事故が起こらなければよかったのに」と話した。シャーヒン・ウヤル氏は複数のテレビ局に「炭鉱責任者」という肩書で登場した。一方カラマン県のムラト・コジャ知事は、労働者の氏名が判明し、落盤現場には労働者18~20人がいると推測していると述べた。

「お悔やみ申し上げます」という会見を受けて、トルコ石炭事業協会(TKİ)のムスタファ・アクタシュ会長は、哀悼の意を示すには時期尚早だと述べた。アクタシュ会長は、hurriyet.com.trに「脱出地点を見つけた可能性もある。そうした可能性を探らずにお悔やみを言うにはまだ早い。再度繰り返すが、アッラーからの望みは無くならない」と話した。

Habertürkの番組に出演し、炭鉱事故に関する会見を行ったシャーヒン・ウヤル氏は、次のように話した。
「地下水を空にするのが最も理にかなった方法だ。この青い管で地下水をくみ上げている。地下水が減ると管は下に引っ張られる。後から入ってくる水次第だ。ここにいる技術者によれば、百万立方メートルの水がある。この作業は数日かかるだろう。反対に、労働者たちが坑道に逃げていれば助かる可能性は非常に高い。人間は何も食べなくとも15~20日間は耐えられる。

■「地下には稼働していた炭鉱がある」
上部で起こったために、そこに地下水があふれる心配はない。しかし、接続場所が地下水であふれたならば、問題になりうる。地下にある水がたまって行けば、その水たまりを想像してください、その下に炭鉱があるのを想像して下さい。このあたりに水たまりはないが、そこに近づくなら、すぐに水は入ってくる。地下にはほかに稼働していた炭鉱がある。過去に作業が行われていたが、それらに近づいたために、このような事故が起こったのかもしれない。作業が行われ石炭が採掘されたために地下水が溜まっているのだ。地下水が溜まったために新しい炭鉱の地下水がこっちに流れてきたのだろう。そうなることを判断することは事前には不可能である。一定の深さに下りたときに地下水が入ってくる。こういうことなのかもしれない。石炭事業法がある。炭鉱に行くときは15メートル手前をボーリングしなければならない。現場でこのようなボーリングが行われたのかどうかはわからない。県知事はこう話している。事故は誤解されているようだ。26人が働いており、28人が自力で脱出し、18人が取り残されたようだ。

■「避難場所があっても何も変わらない」
この坑道で働いている労働者たちの数は26人である。炭鉱で働いている労働者は78人である。助かった者たちは救助隊を手伝っている。現在78~80の救助隊がいる。消防本部が私に電話をかけてきた。彼らはイスタンブル広域市からの、より大きなポンプを持っていると言った。アフタポットという名のポンプ車が派遣される。避難場所はない。ここは大きな炭鉱ではないため、避難場所は必須ではない。小さな炭鉱では避難場所設置の規定はない。避難場所があっても何も変わらない。

■「お悔やみ申し上げます」
誰もが思っているように、多くの人が助かったのも事実だ。現場にたどり着くためには距離を進まなければならない。皆この事故を誤解している、もしくは間違って説明されている。落盤または地下水流入がなければ避難場所に入ることができる。地下水が入ってくれば避難場所の意味はなくなる。すべての仲間にお悔み申し上げます。」

ハリル・エトイェメズ労働社会保障副大臣は、ファルク・チェリキ労働社会保障大臣と一緒にカラマン県エルメネキに向かっている際、ツイッターにこのように投稿した。
エトイェメズ副大臣は「ファルク・チェリキ大臣、労働監査委員会委員長および労働監査官らとともに軍用ヘリでカラマン県エルメネキに向かっています」というツイートを投稿した。

■「逃げる者の母は泣かない」
助かった仲間のうち1人は私の親族である。現場にいた者たちがどこに逃げたのか、必死に何をしたのかはわかっていない。ほかの労働者たちは逃げなかったと私に言った。別の仲間はそんなに水が怖いかと言ったが、自分は逃げたと(親族は)言った。命が惜しい者はすぐに逃げ、恐れる。ほかの仲間は気に留めなかったようだ。『逃げる者の母は泣かない』ということばがあるでしょう、逃げる者もいるし、何が起きるというのか(大丈夫だ)と言う者もいる。ひどい事故になってしまった。事故が起こらなければよかったのに。」

■コジャ知事:労働者18~20人が落盤現場に
カラマン県のムラト・コジャ知事は、エルメネキ郡で炭鉱労働者らが取り残されたことに関して、落盤現場の坑道に溜まっている地下水の排出作業が続いていると述べ、「落盤現場に18~20人の労働者がいると推測している。彼らの氏名は判明している」と述べた。

ムラト・コジャ知事が行った会見で、炭鉱の坑道で深刻な地下水溜まりがあったと述べた。コジャ知事は、「坑道にある地下水の排出作業は続いている。落盤現場に18~20人の労働者がいると推測している。彼らの氏名は判明している。災害緊急対策庁(AFAD)やトルコ石炭協会のチームも現場に向かっている」と話した。

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( 翻訳者:安井 悠 )
( 記事ID:35709 )