エスファハーンでの酸かけ事件への抗議集会、開かれる
2014年10月23日付 Iran 紙
同日付アーフターベ・ヤズド紙4面に掲載されていた写真より
昨日、エスファハーンで発生した酸かけ事件に対する抗議集会が、国会前とエスファハーン州司法局前の2ヵ所で行われた。
イラン紙の報道によると、エスファハーン検事は抗議運動に参加したエスファハーン市民の前に姿を現し、「私にも、あなた方と同じように娘がいる。どんな人が起こしたのか、どのような信念のもとで起こしたのかということとは別に、私もこの問題に強い関心がある」と述べた。
ラスール・ヤーヒー氏は、エスファハーンで起きたのはこの4件の酸かけ事件のみであり、他の指摘された事件はまったくの噂に過ぎないと述べたうえで、「酸かけ事件に関して、市民は外国メディアに耳を貸すようなことがあっては断じてならない。なぜなら、これらのメディアは問題を大幅に誇張しているからである」と述べた。
同氏はさらに、「もちろん、街を不安な状況から掬い出すためには、市民への正確な情報提供が必要であることは認める。現在までに、この事件に関して4人の容疑者が逮捕されており、彼らの取り調べは依然として続いている」と加えた。
エスファハーン州副知事(政治・治安問題担当)は、州の司法局の前で行われたエスファハーン市民による集会に関して、「捜査が法的に行われるのを、市民も受け入れなければならない。市民が〔街頭に〕出たり、集会を開いたりすることは、社会をさらに不安にさせてしまい、問題の解決に資さないばかりか、他人に迷惑をかけ、市内に渋滞をもたらすだけだ」と言明した。
ヤーヒー氏はまた、「市民は〔国の〕責任者らに全幅の信頼を置いてほしい。エスファハーンでの酸かけ事件は、見かけほど深刻なものではないということを請け合う。市民はこの4件の酸かけ事件は単独犯によるものであるということを承知してほしい。それゆえ、この犯罪者が捕まるまで、我慢してもらいたい」と加えた。
一部のエスファハーン市民は昨日の朝、最近発生した酸かけ事件に抗議して、エスファハーン司法局の前で集会を開いた。しかし、ヤーヒー副知事(政治・治安問題担当)はこれに対し、「この集会は法的許可なく行われている」と表明した。
抗議者の数は2千人を超え、その多くは女性や母親たちであった。抗議者らは、エスファハーンに住む自分たちの娘らが危険にさらされていることに関し、司法関係者らに調査を求めた。
彼女たちからは、「安全と自由は私たちの当然の権利」「エスファハーンは私たちの町、安全は私たちの権利」などのシュプレヒコールが上がった。
また司法・治安当局からは、エスファハーン州一般革命検察のハサン・ラヒーミー検事とエスファハーン州治安維持軍のホセイン・ホセインザーデ司令官代理が、集会の行われた場所に姿を現した。
国会前で行われたテヘランでの集会にも、一部の著名人や政治関係者が参加し、エスファハーンでの酸かけ事件の被害者らに同情の念を表明した。
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( 翻訳者:じゃーねしーねはのめどきとる )
( 記事ID:35764 )